優勝が懸かる大一番、横浜はなぜ勝てなかったのか? 水沼宏太は“崩す力”に自信も…「不甲斐ない」

2022年10月08日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

3年ぶり優勝は次節に持ち越し

再三、決定機に絡んだ水沼。しかし決め切れず「すごく悔しい」と肩を落とした。写真:徳原隆元

[J1第32節] 横浜0-2G大阪/10月8日/日産スタジアム

 横浜にとっては優勝が懸かる大一番、G大阪にとっては残留に向けた重要な一戦とあって、日産スタジアムには3万2516人もの観客が訪れた。

 横浜は、この試合に勝利すれば、他会場の結果次第で2019年以来、3年ぶりの優勝が決まる。立ち上がりからパワフルな攻撃で主導権を握り、猛攻を仕掛けた。しかし、逆にセットプレーから8分にファン・アラーノに先制点を決められる。

 その後もボールを保持したが、引いて守る相手の守備ブロックを崩し切れず。GK東口順昭の好セーブなど、相手の粘り強い守りにも苦しめられると、79分、パトリックの得点でG大阪に追加点を献上。このまま最後まで一矢報いることもできず、力尽きた。
 
 右ウイングで先発フル出場を果たし、決定機に多く絡んだ水沼宏太は、「ホームでこれだけの皆さんに集まってもらって、戦えたことはサッカー選手としては幸せ。でも勝たないことには皆さんを喜ばせることはできない。それを成し遂げられなかったのはすごく悔しい」と唇を噛んだ。

 また敗戦の原因については、「決め切る力が足りない」と何度も強調。チームの現状を次のように分析した。

「先制点を取られた時間帯が早くて、そこから守備で引かれる時間も長かった。チャンスはたくさんあったし、自分自身も決められるチャンスはあったので、そういうところを決めていかないと、こういう結果になってしまう」

 ただ一方で、チームの"崩す力"に対しては、G大阪戦で再三シュートまで持ち込めていたように、自信を持っている。

「こんなに引かれた相手でも、僕たちは崩せられるようになっているというチームの成長は感じる。だからこそ、今日も多くのシュートを打ちましたけど、そのなかで1本も決めれないのは、自分たちとしては不甲斐ない。決めないと試合に勝つことはできないので、今日の反省を活かして、次の試合に臨みます」

 この敗戦で首位の横浜は、2位川崎に勝点差を5まで縮められてしまった。今シーズンを笑って終わるためには、次こそ勝利を掴みたい。次節は12日、ホームでジュビロ磐田と相まみえる。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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