【日本代表】約10年ぶりのイラン戦で本田が重視するキーワードは「距離感」

2015年10月11日 五十嵐創(サッカーダイジェストWEB)

「イラン戦の意味は若い選手も理解していると思う」

シリア戦では前半こそチーム全体が精彩を欠いたものの、後半はポジショニングや個々の距離感に修正を加え勝利を引き寄せた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 2005年以来となるイランとの対戦は、親善試合という特性上、テストの意味合いが濃い。現時点ではハリルホジッチ監督が、どの11人をピックアップするのか知る由もないが、攻撃の要である本田がピッチに立つのは間違いないだろう。現体制下で初めてと言っても良い歯応えのある実力国との対戦を前に、本田は「練習試合とはいえ、やはり勝たないといけない相手」と必勝を誓った。
 
 テストマッチとはいえ、イランはワールドカップ最終予選でぶつかるかもしれないライバルだ。ここで叩いておけば、最終予選で同グループになった際に、良いイメージを持って臨める。先々を考えれば勝利は必須で、「その意味はたぶん、若い選手も理解しているとだろうし、意地はかかっているんじゃないかなと思いますね」と言う。
 
 もっとも、「それは向こう側(イラン)にとっても同じ。非常に厳しい試合になるなとは予想している」。体格に優れた選手が多いイランは、8日に対戦したシリア同様に激しく身体をぶつけてくる。おそらく、アグレッシブにプレスをかけてくる点も同じだろう。
 
 8日の試合では、その局面のバトルで苦戦を強いられたが、同じ轍を踏むわけにはいかない。前線からのプレスをかわし、いかに攻撃に迫力を持たせられるかは、この試合のひとつのテーマだ。
 
「前回の反省点を、どれだけ修正できるか分からないですけど、短いなかでも特に近い選手とは、より密に(話すべき)。ちょっとした精度を上げていくこととか、ちょっとした距離感を縮めていくっていうこととか。そういう準備はできると思っているんですけどね」

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