「南野は空回りしていた」「屈強なる長友」海外記者がエクアドル戦に出場した森保ジャパン全17選手を独自採点!

2022年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

MOMは迷うことなく「後半のヒーロー」を選出

エクアドル戦に臨んだ先発イレブン。攻守の歯車はいまひとつ噛み合わなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 現地9月26日、ドイツ・デュッセルドルフで日本代表はエクアドル代表との親善試合に臨み、0-0で引き分けた。快勝を収めたアメリカ戦からスタメンを全員入れ替えたチャレンジの一戦。オーストラリア・アデレード出身で、現在サッカーダイジェスト海外編集部員のスティーブン・トムソン記者が、エクアドル戦に出場した森保ジャパン全17選手を採点した。

◆   ◆   ◆

GK
MAN OF THE MATCH
23 シュミット・ダニエル 6.5
前半は何度かCKでの処理に不安定さが目立ったが、後半はヒーローとなった。ゲーム終盤に鮮烈なPKセーブを見せると、その直後にも相手の決定的なヘッドをブロック。マン・オブ・ザ・マッチに相応しい活躍でチームを救った。

DF
2 山根視来 5.5
右サイドでトラックバックする際に、どこか自信なさげで、対応が遅れがちだった。試合が進むにつれてビルドアップでの貢献度を高めて、堂安との連携で何度か見せ場を創出。

3 谷口彰悟 5.5
やや厳しいジャッジながら、PK献上の場面は集中力が必要だった。ただ、試合を通じてインターセプトとクリアには堅実さがあり、前線にうまく繋がらなかったものの、時折り放つロングボールは正確で効果的だった。

5 長友佑都 6.5 (83分OUT)
傑出したパフォーマンスを示し続け、シュミットと並んで高い評価を与えたい。かさにかかったエクドアルの攻撃に遭っても、屈強なフィジカルで立ちはだかり、執拗なチャージを繰り返した。敵のクロスボールへの対応も的確。

28 伊藤洋輝 5
身体的な強さを発揮しつつも、後半になると疲れの色を濃くしていった印象。守備において致命的なミスはなかったが、どこか迷いは感じられた。効果的なクサビをなかなか打ち込めなかった。

MF
7 柴崎 岳 5 (66分OUT)
ゲームから消えていた時間が長かった。ボールを持てば何かを起こす気配は漂わせたが、田中とのMFコンビは、アメリカ戦の守田&遠藤のような相乗効果が見込めなかった。

10 南野拓実 5 (66分OUT)
エクアドルの選手たちとフィジカルで渡り合えず、タフなチャレンジの前にボールロストを繰り返した。運動量が多く、チャンスに絡もうと奮起するも空回りしていた感が否めない。後半、三笘のクロスに合わせた決定機は決めたかった。
 

18 三笘 薫 5.5 (66分OUT)
アメリカ戦のような好機を生み出そう、左サイドで違いを見せようと奔走したが苦しんだ。相手DFを引きつけてチャレンジを試みたが、もっとシンプルにパスを出してチャンスを広げても良かった。

17 田中 碧 5.5
柴崎よりもゲームに関与していたのは確かだが、こちらも周囲との連携という点では物足りなさが残った。切り替え時の守備やピンチでのタックルなど、局面で光るプレーを披露。

21 堂安 律 6 (83分OUT)
日本の攻撃陣で唯一と言っていいほど、相手に当たり負けしていなかった。それでもこの日、持ち前のファイナルパスやフィニッシュは精度を欠いてしまった。守備のハードワーカーで、その積極性が裏目に出てファウルに繋がる場面も。

FW
9 古橋亨梧 5 (HT OUT)
ゲームにまったく入れていなかった。敵ボールに対して絶えず果敢にチャレンジしたが報われず、中盤との連携も分断されていた。前半終了間際のビッグチャンスを決めていれば、流れは変わっていたかもしれないが……。

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