U-21日本代表、スイスに1-2惜敗。フィールドプレーヤー総入れ替えも実らず、細谷の1得点に留まる

2022年09月23日 松尾祐希

斉藤のお膳立てからGKとの1対1を制す

同点弾の細谷。日本は一時、同点に追いつくも逆転には至らなかった。写真:佐藤博之

 現地時間9月22日、欧州遠征を行なっているU-21日本代表が、スペインのマルベージャでU-21スイス代表と対戦した。

 20時キックオフとなった今遠征の初戦。大岩剛監督率いる若き日本代表は4−3−3で臨み、GKは小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、最終ラインは左から大畑歩夢(浦和)、木村誠二(FC東京)、西尾隆矢(C大阪)、畑大雅(湘南)が並んだ。中盤はアンカーに松岡大起(清水)、インサイドハーフに鈴木唯人(清水)と本田風智(鳥栖)を起用。前線は左から斉藤光毅(スパルタ)、細谷真大(柏)、山田楓喜(京都)となり、キャプテンは西尾が務めた。

 90分で決着がつかない場合はPK戦を実施し、選手交代も制限を設けない形で実施された一戦で、日本は立ち上がりから積極的に仕掛けていく。高い位置でプレッシャーを掛け、鈴木唯と細谷らが連動して相手DFを追い込んでボールを奪取。そこから攻撃に素早く切り替え、複数の選手が絡んで崩していく。

 9分には左CKを与えてダリアン・マレスに頭で決められてしまったが、15分に大畑のパスカットから斉藤が個人技で局面を打開。スルーパスをゴール前に送ると、最後は細谷がGKとの1対1を制して同点ゴールを挙げる。

 相手のフィジカルや個人技に手を焼く場面もあったが、うまく守りながら前線にボールを繋いで攻撃を構築。良い流れのまま前半を終えた。
 
 迎えた後半、日本は西尾、松岡、細谷、斉藤を下げ、DF馬場晴也(東京V)、MF川﨑颯太(京都)、MF佐藤恵允(明治大)、FW木村勇大(関西学院大)を投入。ペースを握ろうとしたが、48分に中央から崩されてゴールを割られる。

 出鼻を挫かれると、その後もなかなかリズムを掴めない。60分に山田、鈴木唯、本田、大畑が交代となり、DF加藤聖(長崎)、MF藤田譲瑠チマ(横浜)、MF田中聡(コルトレイク)、FW藤尾翔太(徳島)をピッチに送り込む。

 すると、徐々に息を吹き返し、佐藤らが積極的に仕掛けてゴール前に切れ込み、チャンスを生み出す。73分に加藤がFKで相手ゴールを脅かすと、これで得たCKの流れから佐藤が右足で惜しいボレーシュートを放つ。

 78分に畑と木村に代えてDF鈴木海音(栃木)とDF半田陸(山形)を投入し、フィールドプレーヤーは全選手を起用した日本。相手に押し込まれる場面もあったが、佐藤や藤尾が果敢にアタックを繰り出してゴールを狙っていく。だが2点目は奪えず。スイス戦は1-2で敗戦となった。

 日本は次戦、26日にイタリアのカステル・ディ・サングロでU-21イタリア代表と対戦する。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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