「本田圭佑と立場が逆転」“円熟”の家長昭博にブラジルメディアの日本通記者が賛辞!「ピークを迎えている」

2022年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

広島との直接対決で2ゴールを挙げ、勝利の立役者に

広島戦の2発で今季10ゴールに達した家長。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 川崎フロンターレに所属する家長昭博は、9月10日に行なわれたJ1リーグ第29節の広島戦で2点を挙げ、今季10ゴールに到達。チーム内トップスコアラーとなり、3連覇を目指す川崎を牽引している。

 この活躍ぶりに、ブラジルメディア『globo』の日本通記者、チアゴ・ボンテンポ記者は「本田圭佑のかつてのライバルである家長は、36歳になった今も全盛期のようなプレーを続けている」と絶賛した。

「本田と家長は、ともに1986年6月13日生まれだ。ふたりは(ジュニアユース時代に)ガンバ大阪で10番を競い合ったライバルだった。才能を評価された家長はそこでプロになり、"普通の選手"と評価された本田は昇格できなかった。だが、海外を舞台にするとそれは逆転した。プロになった本田は海外で躍動し、家長は欧州に渡った先(マジョルカ)や日本代表でも満足な結果を残せなかった」

 だが、「今は再び、立場が逆転している」と綴っている。
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「本田は正式に引退したわけではないが、昨年末にスードゥバを退団して以来所属先がなく、現在はカンボジアでコーチとして働いている。家長は30歳を過ぎてから復活し、Jリーグの川崎フロンターレで活躍。32歳だった2018年にはリーグMVPに選出され、36歳になった今も、同じレベルを維持してプレーし続けている。

 特筆すべきは今シーズンの円熟したパフォーマンスだ。まるで年齢の重みを感じていないかのように、直近11試合で先発し、交代したのは2回だけ。土曜日はタイトル争いの直接対決となった試合で2ゴールを挙げ、ピッチ上で最高の選手としてのパフォーマンスをみせた」

 そして、改めて家長の"良さ"をこのように評した。

「ボールは走るものという哲学を貫いているかのような、昔ながらのプレーメーカーだ。彼にボールがわたると、ゲームのスピードが落ちるかのよう。ポジションはウイングだが、縦横無尽に姿を現わし、最適な解決策を見つける。華麗で予想外の動きが、ファンを驚かせる。試合にチケット代に見合う価値を与えてくれる、そんな選手だ」

 ボンテンポ記者は「川崎が優勝すれば、2度目のMVP受賞も夢ではないだろう」と、円熟したレフティを褒めて称えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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