レスターが昇格組のノーリッジに辛勝! 岡崎は無得点も存在感を発揮し“らしさ”を見せる――ノーリッジ 1-2 レスター

2015年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

マハレズを外し、2トップを活かす戦術が活きて――。

岡崎がボールを受ける場面が多かったこの試合。ゴールはなかったが存在感は際立っていた。(C) REUTERS/AFLO

 前節、アーセナルにホームで大敗(2-5)し、開幕からの無敗が止まったレスター。迎えたプレミアリーグ8節は、昇格組のノーリッジに2-1で辛勝した。
 
 今シーズン、いまだクリーンシートがなく、リーグでは2位タイの失点数14を記録するなど、守備に安定感を欠いているレスターはスタメンを変更。両SBにダニー・シンプソンと今夏にシャルケから移籍してきたクリスティアン・フクスを入れた。
 
 さらにこれまで攻撃の起点となり、4得点を決めていたリャド・マハレズを外し、両サイドには右にマーク・オルブライトン、左にジェフリー・シュラップを配置。
 
 個人技を優先するマハレズよりもFWを活かすことができるプレーヤーがサイドに入ったことで、岡崎慎司、ジェームズ・ヴァーディーの2トップへボール供給の回数を増やす狙いが感じられた。
 
 そしてそれは当たり、立ち上がりから決定機が舞い込んだ。
 
 7分、右サイドを突破したオルブライトンからのライナー性のクロスに、ニアサイドで岡崎がヘディングで合わせる。これは枠を捉えることはできなかったが、以降も岡崎はエリア内で味方からのボールを待ち、エリア中で合わせるプレーを繰り返す。
 
 布陣を変更したことで縦への推進力が増し、2トップにも迫力が出たこの日のレスター。先制点もそうした縦への展開から得たPKによるものだった。
 
 26分、エヌゴロ・カンテからのスルーパスに抜け出し、相手の背後を突いたヴァーディーがCBのセバスティアン・バソングに倒され、PKを獲得! それを自ら沈めて、先制点をレスターにもたらす。
 
 ヴァーディーはこれがシーズン7ゴール目。4節のボーンマス戦から4試合連続の得点となった。
 
 以降、試合はノーリッジがボールを保持し、レスターがカウンターから得点機を狙うという構図で展開する。岡崎はそのなかでいつものように前線からの守備に加え、ペナルティーエリアに積極果敢に飛び込んでいき、味方から巧みにボールを引き出す"らしい"動きを見せる。
 
 前半終了間際にはハーフウェーラインから全力疾走で走り込み、右サイドに流れたヴァーディーからのクロスに合わせにいく動きを見せる。これは懸命に戻った相手のブロックにカットされるも、オフ・ザ・ボールで岡崎はチャンスに再三絡んでいった。

次ページ次節の日本人対決が楽しみになる70分間だった。

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