現地時間９月10日に開催されたラ・リーガ第５節で、カディスはホームでバルセロナと対戦。０―４で大敗を喫し、開幕からゴールなしの５連敗を喫した。

　それでも、この試合に出場した誰よりも賞賛を浴びている選手がいる。カディスのアルゼンチン代表GKヘレミアス・レデスマだ。

　０-２で迎えた82分、カディス側のスタンドで年配の男性ファンが心停止で倒れたという情報がピッチに伝わると、すぐさまスタッフからAED（自動体外式除細動器）を受け取り、スタンド下まで走ってそれを投げ入れたのだ。

『MARCA』紙などのスメインメディアによれば、そのサポーターは応急処置を受けた後に蘇生し、病院に救急搬送されている。
 

　１時間弱ほど中断した後に再開された試合で、さらに２点を奪われた守護神だったが、海外メディアはこの行動に続々と賛辞を贈っている。

　英メディア『GiveMeSport』は「ファンの命を救うためのレデスマの行動」と題した記事を掲載。「カディスのGKレデスマの英雄的行動は称賛に値する。ファンの命を救ってくれたレデスマとすべての医療スタッフに敬意を表わす」と称えている。

　またコロンビアの大手紙『el tiempo』 紙も「アルゼンチンのGKレデスマの迅速な対応により、事件が悲劇で終わるのを防いだ。偉大なヒーローだ」と激賞。スペインの『ara』は「ファンを助けるための最も人道的な振る舞い」と伝えている。

　命を救った守護神の行動は、どんなゴールやファンセーブよりも美しかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】賛辞続々！ 猛ダッシュでAEDを運び、スタンドに投げ入れるカディスのGKレデスマ

【画像】日本代表が新ユニホームを発表！ 久保、南野、岩渕など選手着用ショット！

【PHOTO】どこもかしこもデザイン刷新！ カタールＷ杯・出場国の「本大会用ユニホーム」を一挙公開！