「ようやく輝ける場所を見つけた」マンU戦で活躍の久保建英に海外注目!「マドリーやバルサと比べれば地味な環境でも…」

2022年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まだ解き放たれていないポテンシャルに満ちた選手だ」

新天地もソシエダで水を得た魚のように躍動している久保。(C)Getty Images

 敵地での強豪相手の勝利に貢献したインパクトは大きい。

 レアル・ソシエダの久保建英は9月8日、ヨーロッパリーグ開幕戦のマンチェスター・ユナイテッド戦で先発出場。決勝点となったPKを誘発するプレーに絡むなど、78分に交代するまでに躍動した。

 後半に左サイドからの好クロスで立て続けにチャンスを演出していた久保は、ショートコーナーの流れからボックス内の深い位置に侵入。その折り返しを受けたダビド・シルバのシュートがリサンドロ・マルティネスのハンドを誘ってソシエダがPKを獲得し、これをブライス・メンデスが決めている。

 ユース時代にバルセロナの「ラ・マシア」で過ごし、スペイン復帰後にレアル・マドリーに在籍と、ラ・リーガを代表する2大クラブに所属した久保は、レンタル生活を経て、今季からソシエダに移籍した。米スポーツチャンネル『ESPN』は、現クラブが久保に適した場所かもしれないと報じている。

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 ESPNは「FIFAのルールのためにリーガの強豪のひとつを去らなければならなくなり、もうひとつのスペインの巨人では頭角を現すことができなかった日本のアタッカーは、レアル・ソシエダでようやく輝ける場所を見つけたようだ」と伝えた。

「まだマドリーとの契約が2年残っていたことを考えれば、勇敢な選択だったことは間違いない。だが、どこかほかのところで自分の運を試す適切なタイミングとクボが信じていたのは明らかだ」

 また、同メディアは「ワールドカップに臨む日本の代表入りを目ざすことを考えれば、悪い決断ではない」と続けている。

「もっと悪い場所もあり得た。ソシエダなら欧州有数のトップリーグで戦う機会を与えてくれる。過去3シーズン連続でトップ6入りし、再び上昇する可能性も秘めたチームだ。少なくともマドリーやバルセロナと比べれば地味な環境でキャリアの多くの時間を過ごすとしても、まったく恥じることない」

 最後に、ESPNは「まだ21歳のクボには時間がある。そしてユナイテッド戦で示したように、彼はまだ解き放たれていないポテンシャルに満ちた選手だ」と、今後への期待をうかがわせた。

「バルセロナやマドリーでの時間は、プランどおりにいかなかったかもしれない。だがおそらく、ソシエダでようやく自分の足跡を残すときが訪れたのかもしれない」

日本が誇る宝石が、その才能を爆発させる日は近いのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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