「涙が止まらない」エリザベス女王の訃報でマンU、ウェストハムらプレミアクラブの“追悼”に反響

2022年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「非の打ちどころがない」

試合前に流れる音楽は女王の死去を悼むものに変更されたという。 (C)Getty Images

 現地時間9月8日、イングランドのエリザベス女王2世が、滞在先のスコットランドのバルモラル城で逝去した。96歳だった。英国王室の広報は死因を明らかにしていないが、「安らかに息を引き取った」と発表している。

 在任期間は1952年から70年7か月。名実ともに英国王室の君主として最長期間を務めた偉大な女王の死去は、サッカー界にも大きな影響を広げている。

 同日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)では、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム、アーセナルのプレミアリーグの3クラブが、喪に服すためにクラブロゴを黒に統一して試合に臨んだ。

 マンチェスター・ユナイテッド対レアル・ソシエダ戦の前には、選手たちは肩を組んで1分間の黙とうを捧げた。エリク・テン・ハーフ監督らスタッフも選手とともに腕に喪章をつけ、広告板は消された。
【動画】ウェストハムファンが女王に捧げる大合唱…。スタジアムに拍手が鳴り響く
 ウェストハム対FCSB戦でも同様の措置がとられたほか、試合前にはサポーターが『God Save the Queen』を合唱。この日は広告を掲示しなかったほか、スコアボードなども黒で統一。スタジアムでサポーターを煽るようなアナウンスも一切行なわれず、試合開始前までの間には盛り上がる音楽ではなく、厳かなクラシックを流していたという。

 この様子はウェストハムの公式SNSアカウントでもシェアされ、「涙が止まらない」「本当に悲しい」「彼らの合唱に涙がこぼれた」「女王と、そしてサポーターにリスペクトを」といった声が集まっている。

 中継を担当していた『BT Sports』のコメンテーターであるロビー・サベージ氏は、この光景を「非の打ちどころのないものだ」と述べ、米スポーツチャンネル『ESPN』で解説を務めたコメンテーターのイアン・ダーク氏は「ソシエダのサポーターがスカーフを掲げ、女王に敬意を示した姿に感動した」と述べた。

 また、アウェーでの試合となったアーセナルは、ハーフタイム後に1分間の黙とうを捧げた。

 英国では向こう10日間は喪に服すことが発表されており、この日に予定されていた国内カップ戦は延期された。週末のプレミアリーグも延期になる可能性が高いとみられる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【関連動画】アーセナル撃破の立役者ラッシュフォードの2ゴールをチェック!

【PHOTO】どこもかしこもデザイン刷新! カタールW杯・出場国の「本大会用ユニホーム」を一挙公開!
 

次ページ【動画】ウェストハムファンが女王に捧げる大合唱…。スタジアムに拍手が鳴り響く

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事