J１リーグ第２ステージも残すところ、あと５節。ステージ優勝争いはもとより、年間勝点に左右されるプレーオフ進出・残留争いも注目されるところだ。シーズンもクライマックスを迎え、各チームはラスト５試合をいかに戦うのか。担当記者がポイントごとに探る。
 
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ポイント１）現時点の目標と、目標到達に必要な勝点は？
J１残留／勝点７（２勝１分２敗ペース）
 
　年間15位に沈むチームの目標はJ１残留。ひとつの目安となる昨季の残留ラインは清水の勝点36で、そこに到達するにはあと７ポイントが必要となる。２勝１分または１勝４分でクリアとなるが、前節・川崎戦で逆転負けを喫したショックや柳下監督が会見で一喝した「甘さ」を排除できなければ苦戦は免れないだろう。気を引き締め直して、残り５試合に挑みたい。
 
ポイント２）ラスト５試合に向けて現状の強み、好材料は？
 
　当たり前のことだが、最初にやるべきは選手一人ひとりが役割を理解し、それを全力で遂行することだ。特に、川崎戦で「守備が緩く見えた」と指摘された前線の選手たちは、守備のタスクを意識したい。ミス絡みの失点こそ減らないが、得点は奪えている（第２ステージで無得点は８節の広島戦のみ）。この攻撃力を活かしながら、残留を目指したい。
 
ポイント３）累積警告や怪我人などの懸念材料は？
 
　天皇杯、ナビスコカップとリーグ戦以外にも多くの試合があり、連戦による疲労の蓄積が懸念材料だ。若手は成長しているものの、主力と呼ぶにはまだ時間が必要で、田中らベテランの起用法が鍵を握りそう。柳下監督には上手くやりくりしてチームを回す手腕が期待される。