【第2ステージ・ラスト5のシナリオ】G大阪編|リーグ戦、ACL、ナビスコ、天皇杯と4冠の可能性を残し、チーム内の士気は高い

2015年09月29日

直近のリーグ戦5試合で最も勝点を稼ぎ、チームは勢いに乗っている。

パトリック(29)を最前線に据えた4-2-3-1が機能し、直近のリーグ戦5試合は4勝1分と好調をキープ。写真:サッカーダイジェスト

 J1リーグ第2ステージも残すところ、あと5節。ステージ優勝争いはもとより、年間勝点に左右されるプレーオフ進出・残留争いも注目されるところだ。シーズンもクライマックスを迎え、各チームはラスト5試合をいかに戦うのか。担当記者がポイントごとに探る。
 
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ポイント1)現時点の目標と、目標到達に必要な勝点は?
J1プレーオフ出場/勝点10(3勝1分1敗ペース)
 
 第2ステージ優勝の可能性も残すが、現実的にはプレーオフ出場の年間3位が目標だ。現在、年間4位のG大阪は勝点54。年間3位のFC東京が勝点56と、その差はわずか2。1試合で順位が入れ替わる状況のなか、直近5試合でFC東京は2勝2分1敗(勝点8)だけに、G大阪としては勝点10程度を積み重ねれば年間3位に食い込む可能性はある。ただ、それは最低ラインであり、勝点10以上の獲得が望ましい。
 
ポイント2)ラスト5試合に向けて現状の強み、好材料は?
 
 直近のリーグ戦5試合では4勝1分と好調をキープし、J1全18クラブで最も勝点を稼ぐなどチームは勢いに乗っている。リーグ戦、ACL、ナビスコ、天皇杯と4冠の可能性を残し、チーム内の士気が高いのも強みだ。今季途中から採用する4-2-3-1の理解度も深まり、全員が迷いなく自身の役割をこなせているのも好材料のひとつだろう。
 
ポイント3)累積警告や怪我人などの懸念材料は?
 
 左SBの藤春が9月20日の松本戦で左足を打撲し、CBの岩下も同26日の柏戦で腰を打撲するなど、守備陣のコンディションが気掛かり。また、9月26日の柏戦を皮切りに、30日のACL準決勝・広州恒大、10月4日の川崎戦など、中2・3日での連戦が続くのは不安材料。さらに代表の2試合(10月8日・13日)も重なり、主力の疲労蓄積が心配だ。
 

次ページ14節の大一番“青赤決戦”を制して、4日後のACL準決勝・広州恒大戦に臨みたい。

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