【J1採点&寸評】新潟×川崎|開始早々に先制する理想的な展開も…新潟は逆転負けで年間15位に転落

2015年09月26日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

新潟は徐々にトーンダウンし、痛恨の逆転負けを喫する。

【警告】新潟=平松(18分)、佐藤(58分) 川崎=中村(87分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】小林 悠(川崎)

【試合内容】
 新潟は開始直後から川崎の流麗なパスワークに手を焼くが、6分にロングボールに反応してスペースに走り込んだ山本が高い個人技を見せて先制。その後も自陣に押し込まれはするものの、全員が身体を張り続けて決定機を作らせない。
 
 後半も同様に、新潟は自陣に張り付くことが多くなったが、それでも前半よりカウンターのチャンスは増加。しかし63分、小林に最終ラインの裏に上手く抜け出されて同点ゴールを許す。さらに74分には、スペースを突いたエウシーニョの折り返しから再び小林にネットを揺らされてしまう。
 
 最後の10分は大味な展開となり、新潟は前線に人数を掛けてロングボールを放り込むが川崎の守りを崩せず。逆転負けで年間15位に転落した。
 
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【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・12節

【チーム採点・寸評】
新潟 5
開始早々に先制するが、その後に失速。「えっ!? という失点」(柳下監督)で同点にされると、徐々にパフォーマンスは下降した。
 
川崎 6.5
さすがのパスワークとスペースメイクで新潟を押し込み続ける。冷静を失わずに全員が勝利を貪欲に求め、逆転に成功。
 
【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5.5
1対1となった1失点目はノーチャンス。その他は判断良く、62分にはCKをキャッチしてカウンターの起点になった。
 
DF
4 舞行龍ジェームズ 6
本職ではない右SBで、そつなくプレー。サイドハーフとのコンビネーションも悪くはなかった。
 
3 大井健太郎 5
よく最終ラインを統率した。しかし集中力が切れたのか、目を離した隙に小林に裏を取られる致命的なミスを犯す。
 
2 大野和成 5.5
思い切った寄せと飛び出しで危険の芽を摘む一方で、中途半端な対応も目についた。
 
5 前野貴徳 5.5
精度の高いフィードで得点に絡んだが、横パスのミスが失点につながった。ただ、積極性は出せた。
 
MF
16 佐藤優平 6
ピッチを縦横無尽に走り回り、広範囲をカバー。L・シルバとの初コンビに手応えを感じたようだ。
 
8 レオ・シルバ 6
彼らしからぬプレーも散見されたが、テクニックとパス捌きは見事。特にサイドチェンジは秀逸だった。
 
34 平松 宗 5
スペースへ何度か抜け出しを見せる。ただ、軽率なファウルやミスが少なくなく、前半途中で無念の交代。
 
23 山本康裕 6.5
前野のロングパスに反応し、相手DFとの駆け引きに勝利して貴重な先制点をゲットした。
 
FW
11 指宿洋史 5.5
よく身体を張っていたものの、ゴール前の迫力を欠いた。大きな見せ場は32分のシュートくらいか。
 
10 ラファエル・シルバ 5
調子を取り戻しつつあるが、守備時に緩慢なプレー。「甘さがある」(柳下監督)と指摘していたのは、おそらく彼のことだろう。
 
交代出場
MF
24
 川口尚紀 5.5
交代した平松と比べれば試合に上手く入れていた。とはいえ、プレー精度はやや低かった。
 
FW
9 山崎亮平 5.5

ボールの受け方が上手く、ドリブルのキレもチャンスメイクも◎。ただ、シュート0本では寂しい。
 
MF
37
 端山 豪 5.5
逆転されたタイミングで投入されるも、堂々としたプレーを披露。チームがパワープレーを選択したことで十分なアピールはできず。
 
監督
柳下正明 5.5
前半は理想的な展開だが、90分を通したゲームコントロールという点で物足りず。交代策も功を奏さなかった。

次ページ自分たちのサッカーで相手を翻弄し、見事に逆転勝利。

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