【ACL採点&寸評】神戸3-2横浜|右サイドで躍動した飯野がMOM。2失点に関与した實藤は厳しい評価に

2022年08月19日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

神戸――飯野は持ち味のスピードを活かして再三のチャンスを演出

【警告】神戸=大﨑(6分)、小林友(63分) 横浜=實藤(30分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】飯野七聖(神戸)

[ACLラウンド16]神戸3-2横浜/8月18日/埼玉スタジアム2002
 
【神戸|採点】
スタメン)
GK
前川黛也 6.5
DF
山川哲史 6
マテウス・トゥーレル 6.5
小林友希 6.5
酒井高徳 6.5
MF
山口 蛍 7
大﨑玲央 6
飯野七聖 7.5(90分+3 OUT)【MAN OF THE MATCH】
汰木康也 6(84分 OUT)
佐々木大樹 6.5(60分 OUT)
FW
大迫勇也 6.5(60分 OUT)
 
途中出場)
FW
武藤嘉紀 6(60分 IN)
FW
小田裕太郎 6.5(60分 IN)
MF
郷家友太 -(84分 IN)
MF
中坂勇哉 -(90分+3 IN)
 
監督)
吉田孝行 7
 
【神戸|寸評】
 序盤から積極的にプレスを掛け、横浜のビルドアップのミスを狙い、幸先よく7分に先制点を奪う。一瞬の気の緩みか9分にゴールを許すも、両ウイングがワイドに開いて幅を利かせ、サイドチェンジで局面を打開しながら攻め込むと、29分にはペナルティエリア内で佐々木が打ったシュートが相手DFの手に当たりPKを獲得。それをしっかり決めて前半を2-1で折り返す。後半は攻勢を強める横浜に対して押し込まれるシーンが続いたが、前線から連動した守備で中央を固めて守り、80分には決定打となる追加点。試合終了間際に失点するが、そのまま逃げ切り準々決勝進出を果たした。
 
 先制点を奪い、3点目の起点にもなるなど大車輪の活躍を見せた飯野をMOMに選出。右サイドに張ってボールを引き出し、持ち味のスピードで相手DFを圧倒した。後半も積極的に裏へ抜け出すなど脅威の存在だった。中盤では山口が強度の高い守備で相手の攻撃の芽を何度も摘んだ。また、横浜の猛攻を受けるなか、チャンスと見れば前線に顔を出して小田の得点をお膳立て。的確な状況判断が光った。大迫は前線で張ってボールを収めたり、ほとんどの競り合いを制するなど、改めて存在感の大きさを示した。前川はエウベルの強烈なミドルシュートをビッグセーブするなどチームを救った。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

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