太田宏介が選ぶ“町田市育ちベストイレブン”がかなり強い。北澤豪や戸田和幸ら元日本代表がズラリ

2022年08月05日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「選考基準はふたつ」

太田宏介が選んだ“町田市育ちベストイレブン”

 東京都町田市は、少年サッカーが盛んな街で、多くのJリーガーを輩出してきた地域である。そこで、FC町田ゼルビアに完全移籍で加入した太田宏介に、町田市育ちのサッカー選手でベストイレブンを選んでもらった。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、町田市出身、もしくは町田市に拠点を置くクラブで育った選手とした。

 FC町田(FC町田ゼルビアの前身)ジュニアユース出身の太田が選んだベストイレブンはかなり強い。この11人を見れば、町田市がいかに少年サッカーの盛んな街か、よく分かる。

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【太田宏介が選んだ町田育ちベストイレブン】
GK
秋元陽太=町田市出身/元湘南、愛媛など
DF
太田宏介=町田市出身/元日本代表、現町田
林健太郎=町田市出身/元日本代表、元V川崎・甲府など
戸田和幸=東京小山FC(町田市在籍)出身/元日本代表、元清水・広島など
田中裕介=町田JFC(町田市在籍)出身/元川崎・横浜など
MF
小野寺達也=町田JFC(町田市在籍)出身/現宮崎
山田卓也=町田市立鶴川二中出身/元日本代表、元V川崎・横浜FCなど
大前元紀=町田JFC(町田市在籍)出身/現京都
北澤豪=町田市出身/元日本代表、元V川崎
FW
阿部祐大朗=町田市出身/元横浜、山形など
小林悠=町田市出身/元日本代表、現川崎
 
【選出理由】
 選考基準はふたつ。35歳の僕と同年代で一緒にプレーした選手、もしくは小さい頃に憧れて見ていたJリーガーです。

 幼馴染の陽太は、最初に僕をサッカーに誘ってくれた選手です。陽太がいなかったら、僕はサッカーにのめり込んでいなかった。彼はジュニアユース、ユースと横浜の下部組織に所属し、僕には手の届かない存在になりましたが、追い越してやる気持ちで僕はサッカーをやってきました。大切なライバルです。

 悠と達也とは麻布大附渕野辺高(現麻布大附高)でチームメイトでした。高校時代に切磋琢磨したのはもちろん、彼らとは中学時代に町田市の選抜でも一緒にプレーしました。達也は今も宮崎で頑張っていますし、悠はJリーグで100得点以上決めてきた実績十分の選手です。

 悠と達也と同じく町田JFC出身の裕介とは、クラブでチームメイトになったことはないですが、中学生の時にトレセンで一緒でした。当時から面識があり、今も仲が良い選手です。

 元紀は清水時代のチームメイトで、公私ともに交流があります。タクさん(山田卓也)は横浜FCの時に一緒にプレーをして、その後もいろいろと相談に乗ってもらっている兄貴。実績はもちろんですが、何より人間性が神。僕が理想としているベテランとしての振る舞い、姿勢、言動……すべてを持ち合わせていた模範となる人です。

 北澤さん、林さん、戸田さんは町田から日本代表になった方々ですから、小さい頃に憧れて見ていた選手たちです。町田市出身で桐蔭学園高に進学した阿部さんは、選手権での活躍も見ていましたし、よく可愛がってもらっています。

 もちろん、他にもベストイレブンに入れたかった選手はたくさんいます。選べなかった選手には申し訳ないですが、挙げたらキリがないので、今回はふたつの選考基準でセレクトさせてもらいました。

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