「運命に中指を立てられるように」宮市亮の負傷に独蘭紙も反応。ザンクトパウリ番記者は切なるエール「心から祈る」

2022年08月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「何と言っていいか分からない」

海外でも愛されている宮市。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 E-1選手権で負傷した宮市亮を気にかける人物は、日本国内に留まらないようだ。

 これまで度重なる怪我に苦しめられてきた29歳のアタッカーは、先日のE-1選手権に参戦した日本代表に約10年ぶりに復帰。だが、途中出場した7月27日の韓国戦で、相手選手と接触して右膝を痛め、右脚前十字靭帯の再断裂で近日中に手術することが発表された。

 この一報は海外のメディアにも反響を呼んでいる。かつて宮市が在籍したザンクトパウリを担当する『Hamburger Morgenpos』紙のステファン・クラウス記者は「世界情勢や政治の状態を考えれば、プロサッカーの出来事など微々たるものかもしれない。だが、運命の女神が宮市亮に仕掛けたことは、アスリートにとって残酷であり、対処しがたいことだ」と嘆きつつ、このように綴っている。
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「かつてのセントポーリアン(ザンクトパウリの愛称)では、元の姿に戻るための険しい道のりを歩んでいる最中だった。前十字靭帯断裂。3度目となる大きな出来事に至るまで、素晴らしく好感が持て、常に楽観的なウインガーは信じられないほどの意志の強さで返り咲いてきた。

 ドイツでの契約を断念して日本に戻り、今シーズンようやく上向いていた。今季Jリーグで15試合に出場し、3ゴール・3アシストを記録。だがこの数字はこれ以上増えることはない。残念ながら、残念ながら…残念ながら。

 10年ぶりに復帰した日本代表での無慈悲な挫折には、何を言っていいか分からない。だが、彼の苦楽を思えば、もう一度、もう一度だけ。彼を翻弄する運命に中指を立てられるように、心の底から祈って、願っている」

 また、オランダメディア『Voetbal International』は「かつてフェイエノールトで躍動した宮市を再び悲劇が襲った」と伝えた。

「母国で戦っていた宮市は国際試合で負傷した。前十字靭帯を断裂するのは3度目で、右膝に関して言えば2度目だ。彼は手術を受け、数か月は様子を見なければならない。オランダではドリブラーとしてスタジアムを沸かせた日本人プレーヤーは、日本代表に復帰した矢先のことだった。この出来事を乗り切ることができるか、長い時間をかけて見守っていかなければならない」

 チームメイトや国内のファンだけでなく、海外のメディアでも宮市の歩む道には熱い視線が注がれている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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