途中交代した中3が高3にゲキ!青森山田・黒田剛監督が松木玖生の強靭メンタルを称賛「今時珍しいタイプのリーダー」

2022年08月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「かといって、誠実であって生意気ではない」

鈴木氏のYoutubeチャンネルに黒田監督が出演。教え子の松木玖生について語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 元日本代表MFの鈴木啓太氏が7月31日、自身のYouTubeチャンネルで最新コンテンツを投稿。全国高校サッカー選手権で3回、インターハイでは2回優勝の実績がある青森山田の黒田剛監督がゲスト出演し、教え子のMF松木玖生(FC東京)について語った。

 2021年度の青森山田は、インターハイ、プレミアリーグ、選手権のすべてを制覇し"高校3冠"を達成した。鈴木氏は「プロも試合したくないチームだったと思う」「高校サッカーの中で歴代最強というくらい完成度の高いチームだった」と称える。

 当時、背番号10を背負ってチームをけん引したのが松木だ。現在は、高卒ルーキーながらFC東京でJ1開幕戦からスタメンに定着し、"飛び級"で選ばれたパリ五輪を目ざすU-21日本代表でも活躍。将来が嘱望される俊英について、黒田監督は、その人間性を称賛する。

「努力家で、自分のイメージしたものを確実に手中に収めていくだけのストイックさがあった。ここ数年見たことのないくらい、それを実行していける選手。かといって、誠実であって生意気ではない。指導者の話を素直に聞き入れて実行でき、みんなに浸透させることもできる。今時珍しいタイプのリーダー」
 
 また、松木のメンタルの強さは中学生の頃から目立っていたようだ。中学3年の時に、プレミアリーグに"飛び級"で出場も、後半で途中交代。ベンチで涙を流していると、コーチに「泣いている暇があったら、できることをやれ」と指導された。

 すると、松木はベンチの最前線に出ていき、試合中の高校3年生に向かって「もっと走れよ」とゲキを飛ばしたという。黒田監督は「度胸がちょっと違う」として、「彼としては求められたところを純粋に表現したに過ぎない」とうれしそうに振り返る。

 インテンシティやキックの精度など技術面の評価も高い松木だが、黒田監督にとってはメンタルの強さが特に印象的だったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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