アルゼンチンで衝撃のラリアット!加害選手は逮捕、被害の女性主審は永久追放を要求「日常生活でも暴力的に違いない」

2022年08月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私たちは殴られるためにピッチにいるわけではない」

アルゼンチンで目を疑うような暴力事件が発生した。(C)Getty Images

 現地時間7月31日にアルゼンチンの下部リーグで、ガルメンセとデポルティボ・インデペンデンシアがブエノスアイレスで対戦。この一戦で、目を疑うような衝撃の暴力事件が発生した。現地紙『La Nacion』や『Ole』などが伝えている。

 ダルマ・マガリ・コルタディ主審の判定に、納得がいかないガルメンセのクリスティアン・ティローネは怒りを露わに。コルタディ主審に詰め寄ろうとするが、チームメイトに取り押さえられたため、事態は収束に向かうと思われた。

 しかし、次の瞬間だった。味方の制止を跳ね除けた34歳のベテランは、自分より4歳年下の女性主審の元へ、猛牛のごとく一直線に向かい、ラリアットのような強烈なパンチをお見舞いしたのだ。

 現場は騒然となり、ティローネは駆け付けた警察官に逮捕された。対して、病院で手当てを受けることを余儀なくされたものの、大事には至らずに済んだというコルタディ主審は、その後の取材で、問題の選手を「永久追放しなければならない」と訴えている。
【動画】女性主審に猛然と駆け寄り…アルゼンチンで起こってしまった目を疑うような惨事
「彼はどのクラブにも属すべきじゃない。暴力的な人間だわ。日常生活でもそうに違いない。ビデオで見たけど、普通の人はこんなことはしない。私たちは殴られるためにピッチにいるわけではない。彼が自分のしたことの代償を払うことを願う」

 一方、ティローネの所属クラブであるガルメンセは、自軍の選手が犯した行為を非難する声明を発表している。

「サッカー3部リーグのインデペンデンシア戦で、ガルメンセの選手が主審の女性に身体的暴行を加えた。当クラブは、目ざしている精神と相反するこの行為に強い拒否反応を示す。攻撃されたレフェリーと連帯を表明し、謝罪し、あらゆる形態の暴力を根絶し、規律、仲間意識、献身、そして何よりも尊敬と寛容といった価値を持つアスリートを育成するために、取り組みを続けることを約束する」

 今年4月、近隣のブラジルでも、ヒートアップした指揮官が、女性副審の顔面に頭突きをするという、あってはならない出来事が起こっていた。南米サッカーは過激さが売りの1つだが、それを向ける方向を履き違えては、魅力は損なわれるだけだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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