相馬勇紀がE-1のMVP&得点王をダブル受賞!日韓戦のゴールとアシストは「狙い通り」、W杯に向け「もっと成長したい」

2022年07月27日 白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

日韓戦で決定的な1ゴール・1アシスト

E-1選手権でMVPに輝く活躍を見せた相馬。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 鮮やかな完勝、そして戴冠だった。日本代表は7月27日、E-1選手権の第3戦で韓国代表を3−0で撃破。2013年大会以来の優勝を飾った。
 
 そのいわば立役者となったのが、左サイドハーフで先発した相馬勇紀だ。キックオフからエンジン全開で、19分には自ら仕掛けてポスト直撃の惜しいシュート。すると49分には、藤田譲瑠チマのクロスを頭で押し込んで先制ゴールを奪う。さらに63分には、CKから佐々木翔のチーム2点目をアシストした。
 
 試合後に取材に応じた相馬は、まずゴールはトレーニングの成果だと振り返った。
 
「ゴールは譲瑠がボールを持った瞬間に目が合って、裏に抜けました。ここ半年ほど、チームで海外の選手のように強いヘディングを打てるように練習してきました。その成果がようやく出ました。ヘディングのゴールはかなり久しぶりですね。デビュー当時ぶりじゃないかと思います」
 
 さらにCKからのアシストは、狙い通りだったことを明かした。43分のシーンでは直接ゴールを狙ったような弾道だったが、それも計算通りだったという。
 
「CKは揺さぶりを意識していました。1本目は上野コーチからの指示も合って思い切って直接狙ったんです。韓国はCKの時に重心がニアにいきがちだったんで、2本目はファーを狙って上手くいきました」
 
 今大会で3ゴール・2アシストを記録した相馬は、大会MVPと得点王(町野修斗も同点)をダブル受賞。「今回は自分の道は自分で切り拓きたいと思っていました。ゴールに絡むパターンが増えたし、常にペナルティーエリアに入っていくことを意識していたのが良かったと思います」と手応えを口にした。
 
 ただ、カタール・ワールドカップのメンバー入りに関しては、「もっとパワーアップが必要」と強調。海外組との差はまだあるとして、次のようにコメントした。
 
「アジア最終予選と今大会はレベルが違うと思います。まだまだ(主力メンバー)に追いつけたとは思っていません。でも、もちろんライバルには負けたくないと常に胸に秘めています。今大会で自信が深まったし、成功体験を得られたのは大きい。(ワールドカップで戦う)ドイツやスペインはすごくハイレベルなので、もっともっと成長したいです」
 
 E-1選手権からカタールへ。相馬はチャンスを掴めるか。まずは、フルメンバーが揃う予定となっている9月のAマッチウィークの招集メンバーに注目したい。
 
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】貴重な先制点を決めてMVPに輝く!勝利を手繰り寄せた相馬勇紀を特集!

【動画】練習通りのヘディング!相馬の日韓戦ゴール!

【動画】狙い通りのCK!相馬の日韓戦アシスト!

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