冨安健洋の再離脱に、専門家が負担管理を提言「理想は右SBの補強」「ファンタスティックだったが…」

2022年07月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「イングランドでの生活に適応する機会がなかった」

プレシーズンに再び負傷した冨安。(C)Getty Images

 シーズン前半戦で一躍名を上げたものの、後半戦は負傷で稼働できなかった。そして今夏のプレシーズンも試合に出ることができておらず、コンディションへの懸念は深まるばかりだ。

 アーセナルのミケル・アルテタ監督は、冨安健洋が筋肉の問題を抱えていると明かした。練習復帰に近づいており、来週にも再開が期待されているが、8月5日のプレミアリーグ開幕戦には間に合わないとの見方もある。

 周知のように、昨年夏の移籍市場最終日にボローニャから加入した冨安は、初のプレミアリーグ参戦ながら安定したパフォーマンスで高く評価され、不動のレギュラーとして確かな地位を築いた。だが、年明け以降は負傷で残りのシーズンを棒に振っている。

 復活が期待される新シーズンもプレシーズンから出遅れている状況に、専門家は冨安の負担をマネジメントする必要を指摘した。そのためには補強も必要かもしれないと主張している。

『Premier Injuries』を運営する医療とデータ分析の専門家ベン・ディナリーは、『Football Insider』で冨安は「アーセナルに来てからイングランドでの生活に適応する機会がなかった」と述べた。

「プレミアリーグはインテンシティという点で独特な挑戦であり、アルテタが彼に望んだプレースタイルもある。加入してからファンタスティックだったが、最後は出場時間が影響した。シーズン後半戦は本当にふくらはぎと筋肉の問題で台無しになった。リーグカップのリバプール戦に出ようとし、うまくいかなかった。それが響いている」

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 さらに、ディナリーは「プレシーズンはそのサイクルを断ち切る理想的なチャンスだったが、残念ながら再び彼は離脱している。とにかくそれを通じてやっていかなければいけないというときもある」と続けている。

「ただ、彼がまだ比較的若く、クラブに来たばかりだということを忘れてはいけない。おそらく、アルテタは1年目よりもうまく彼の負担管理をしたいと望んでいるだろう。そのための理想的な方法は補強だ」

 セドリク・ソアレスが控え、必要に応じてベン・ホワイトも右SBを務められるが、冨安の稼働ぶり次第でクラブが補強の必要性を考える可能性もあるかもしれない。いずれにしても、勝負の2年目を迎えた冨安が健康にシーズンを戦い抜けることを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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