【E-1】イ・ミナの2発などで韓国がチャイニーズ・タイペイに4-0大勝。観客は374人…懸念されるアジアの女子サッカー

2022年07月26日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

カシマサッカースタジアムは4万人規模の収容人数

下段左から2人目、7番のイ・ミナの2ゴールなどで韓国がチャイニーズ・タイペイに大勝した。(C)JFA

 日本で開催されているE-1選手権の女子は、7月26日で全日程を終える。

 4か国で争われた優勝の行方は、韓国に2-1、チャイニーズ・タイペイに4-1と2連勝で勝点6の日本と、初戦でチャイニーズ・タイペイに2-0で勝利、2戦目に韓国と1-1の引き分けで、勝点4を手にした中国の直接対決の結果に委ねられた。

 26日19時キックオフの日本対中国に先駆け、16時から行なわれた韓国対チャイニーズ・タイペイは、なでしこリーグ時代のINAC神戸レオネッサでもプレー経験のある、前者のイ・ミナ(仁川現代製鉄)が2ゴールの活躍。23番のFWカン・チェリムと、アディショナルタイムに24番のコ・ミンジョンにもゴールが生まれ、韓国が4-0で勝利を収めた。
 
 選手たちの白熱した声が飛び交うピッチとは裏腹に、スタジアムは無観客試合と見まがう光景が広がった。収容人数は4万人規模の茨城県立カシマサッカースタジアムに詰めかけた観客は374人だった。

 もちろん、タイトルが懸かっているわけではなく、韓国とチャイニーズ・タイペイからすれば第三国での開催。平日の日中開催で、さらにコロナ禍もあって簡単に渡航できない事情もあるだろう。ただ…。

 一概に比較はできないとはいえ、今年3月30日(現地時間)に開催された女子チャンピオンズ・リーグの準々決勝第2戦、バルセロナ対レアル・マドリーでは、会場となったカンプ・ノウ(バルセロナの本拠地)には9万1553人の観客が入ったという。

 アジアの女子サッカーの行く末が案じずにはいられなかった。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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