【総体】意地の一発も2回戦敗退。目標は古橋亨梧、星稜の主将FW山下陸の止まらない“成長意欲”「もっと抜け出しを磨けば…」

2022年07月26日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「やってきたことは全部出せた」

試合終了間際に一矢報いた山下(10番)。(C)SOCCER DIGEST

[インターハイ2回戦]昌平3-1星稜/7月25日(月)/鳴門・大塚スポーツパーク球技場

 10大会連続30回目のインターハイ出場となった石川の強豪・星稜は2回戦から登場。初戦の相手は、FC東京に加入内定のドリブラー荒井悠汰(3年)や、ともにU-17日本代表の石川穂高(2年)と小田晄平(2年)など、好タレントを揃える昌平(埼玉)だった。

 30度を超える気温と激しく照りつける日差し。厳しい環境のなかで行なわれた試合の立ち上がりは、星稜が積極的に攻勢に出た。前半3分に福島元基(3年)が左サイドを突破して精度の高いクロスを上げるなど、再三好機を創出。しかし、徐々に相手にペースを握られると、前半終了間際の34分に先制されてしまう。

 さらに後半3分にゴール前のこぼれ球を押し込まれ、追加点を決められると、後半18分にはDFの背後に抜け出した篠田翼(3年)にネットを揺らされ、3点のビハインドを負った。

 終了間際の後半35+3分に山下陸(3年)が一矢報いるゴールを挙げるも、直後に試合の終わりを告げるホイッスルが鳴り響いた。
 
 劣勢の展開のなか、前線で声を出してチームメイトを鼓舞し続け、自ら意地の一発も決めたキャプテンの山下は、「これまでやってきたことは全部出せた」としつつも、「試合がなかなか落ち着かなくて、蹴ったあとのセカンドボールが拾えなくて相手に拾われた。そういうところで相手のほうが上だったなと思います」と悔しさをにじませた。

 ただ自身のプレーについては、「全然通用した」という力強いボールキープで攻撃の起点となり、抜群のタイミングの抜け出しから相手ゴールを強襲。今大会では、全国で戦える自信をつけ、なおかつ「悪い体勢からでももっとシュートを狙えるFWになりたいと思えた大会になりました」と収穫も多くあったようだ。

 目標とする選手は、「裏の抜け出しが上手いので、参考にしている」というセルティックの古橋亨梧だ。

「今後はもっと抜け出しを磨けば、ゴールへのチャンスも増えると思う。ポストプレーばかりだと自分でシュートが打てないので、次からはもっと裏へ抜け出してシュートを意識したいです」

 成長意欲が止まらない星稜のストライカーのさらなる成長に期待だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】インターハイを盛り上げる注目MF全15選手を総チェック!

【PHOTO】インターハイ本大会出場を惜しくも逃した逸材たちを紹介!

【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新17代目の茅島みずきまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事