中村俊輔とともにCL16強進出に貢献の名GKボルツが引退! レジェンドへの“惜別弾”は旗手&前田

2022年07月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

旗手は正確なスルーパスでアシストも記録

古巣セルティックとの引退試合に臨んだボルツ。(C)Getty Images

 偉大なキャリアを築いた名手がスパイクを置いた。アルトゥール・ボルツ。セルティック(スコットランド)やフィオレンティーナ(イタリア)、サウサンプトン、ボーンマス(イングランド)などで活躍し、ポーランド代表として65キャップを刻んだ名GKだ。

 すでに昨シーズンかぎりでプロキャリアに終止符を打っていたボルツは20日、最終所属先となったレギア・ワルシャワのキャプテンマークを付け、古巣セルティックとのプレシーズンマッチに出場。ファンの大歓声に包まれながら、自身の引退試合に臨んだ。

 ポーランドの首都ワルシャワで行われたその一戦で"ゴラッソ"を決めたのが旗手怜央だ。20分、相手守備陣の間隙を突いてペナルティーエリア内に侵入すると、後方からの浮き球をダイレクトボレー。ボルツも見送るしかない鮮やかな一撃を突き刺した。

 3度のリーグ制覇などに貢献したセルティック・レジェンドへの"惜別弾"を決めた旗手は、1-0で迎えた42分にも得点に絡む。正確なスルーパスを通し、前田大然による追加点をアシストしたのだ。こちらもまたボルツが防ぎようのない一発だった。
 前半だけで2点のビハインドを負ったレギア・ワルシャワは後半に奮起。47、66分とセルティックのネットを揺らし、試合を振り出しに戻す。その後は互いに譲らず、2-2で試合終了。レギア・ワルシャワとセルティックの両クラブで愛されたレジェンドのための"キング・パーティー"(セルティック公式)は終わりを迎えた。

 セルティック時代のハイライトを挙げれば、2006-07シーズンのチャンピオンズ・リーグ、ホームでのマンチェスター・ユナイテッド戦だろう。クラブ史上初となる16強入りが懸かった大一番で、ボルツはルイ・サハのPKを見事にストップ。衝撃のフリーキックを叩き込んだ中村俊輔とともに、ジャイアントキリングの立役者となった。

 なお、プロ生活に別れを告げた42歳のボルツは今後、夫人とともにカリフォルニアに移住予定。当面はサッカー界の第一線から距離を置いた生活を考えているという。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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