W杯出場が「ゴールではない」ときっぱり。なでしこ猶本光の責任感「女子サッカーの価値を上げたい」

2022年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プレーの幅、できることを増やす」

E-1初戦の韓国戦はトップ下で先発した猶本。前半のみでベンチに退いたが、33分の先制点の起点となる浮き球パスなど見せ場を作った。写真:塚本凛平(サッカーダイジェスト写真部)

 E-1選手権に参戦中の日本女子代表のMF猶本光が7月20日、オンラインでの取材に対応。ちょうど1年後に迫るワールドカップに向け、想いを伝えた。

 オーストラリア・ニュージーランドで開催される来年のワールドカップを見据え、猶本は「自分の課題というか、プレーの幅、できることを増やす。今までやってきたように、成長していきたい」と意気込む。

 日の丸を背負う立場としての責任感もある。

 2011年のワールドカップで日本は初めて世界の頂点に立ち、猶本自身は「私たちの環境はすごく変わった」と感じているという。

「代表選手は、日本の女子サッカー界、女子サッカーの価値を上げるという責任を背負っていると思う」

 W杯制覇で日本の女子サッカーは一躍注目を集めたが、その後は緩やかに衰退。猶本自身もそれは認め、「日本女子サッカーの盛り上がりを、どうにか価値を上げていきたい」と切望する。
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 自身がW杯に出場することが「ゴールではない」ときっぱり。「チャンスを掴み取るためだけにやるというよりは、その後のことを考えて、優勝するためにとか。そういうふうに考えています」とその先を見据えている。

 メンバーに入れるか、入れないか。それはもちろん重要なことだが、「もし出た時に、自分が良いプレーをして日本が優勝できるように」準備するだけだ。

 今回のE-1では初戦で韓国に勝利し、白星発進となった、なでしこジャパン。次戦は23日にチャイニーズ・タイペイと相まみえる。強い自覚を持ってピッチに立ち続ける猶本のプレーに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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