衝撃の観客5000人割れ…現地で聞いたリアルな声「W杯イヤーなのに」「コロナ禍で代表人気も落ちちゃったのかな」

2022年07月20日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「かなり少なく感じた」「なでしこの前座感がすごかった」

観客の入りがかなりまばらに感じたカシマスタジアム。選手たちはこの光景をどう見たのだろうか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 本当に日本代表の試合か――。目を疑いたくなるほどのスカスカぶりだった。

 日本代表は7月19日、E-1選手権の初戦で香港代表とカシマスタジアムで対戦し、6-0と大勝を収めた。この一戦で、森保ジャパンのゴールラッシュと並んで際立ったのが、空席の多さだ。

 新型コロナウイルス感染拡大以降、一部エリアで初めて声出し応援が解禁されたが、人は集まらず。最大で4万人収容(今回は声出し応援エリア設置のため、収容率は50%以下に制限)のスタジアムに訪れた観客はわずか4980人で、香港戦のおよそ3時間前の16時から行なわれた日本女子代表の韓国戦にいたっては、その半分以下の2221人だった。

 現地観戦組はこの現状を一体どう思ったのか。当日、カシマスタジアムで日本代表サポーターに話を伺うと、様々なリアルな声が聞こえてきた。

「入場者数はかなり少なく感じた。やっぱり声援がもう少しあったほうが楽しめる」
「代表にしては残念」
「空いた席が目立つのがすごく気になった」
「場所も遠いし平日だし…」
「連休明けのカシマだったらこんなもんじゃない?にしても少ないか」
「なでしこから見ていたけど、前座感がすごかった」
「少ないおかげで自分はホーム側に行けた」
「ワールドカップイヤーなのにお客さんの入りが少なくて寂しい」
「コロナ禍で代表人気も落ちちゃったのかなというのが見受けられた」
【PHOTO】カシマサッカースタジアムに駆けつけた日本代表サポーターを特集!
 
 今大会はインターナショナルマッチデーの期間外に実施されるため、国内組のみでのメンバー編成に。久保建英(レアル・ソシエダ)や南野拓実(モナコ)ら、分かりやすいスター選手が不在な点も小さくない影響を与えている。

「国内組というのもあって人が集まってないのかな」というストレートな意見のほか、「盛り上がるようになるのは選手次第」「Jリーグが盛り上がっていかないと代表に繋がらない。そういう意味ではこの大会で結果を出して、Jリーグにも目を向けてもらえたらいい」という鋭い指摘もあった。

 プレシーズンツアーで来日中のパリ・サンジェルマンが、18日に秩父宮ラグビー場で開催した有料公開練習には、1万3000人のファンが集まった。無論、一概には比べられないが、大きな人気の差を感じずにはいられない。

 あるサポーターは「生の迫力は現地じゃないと絶対に味わえない」と訴えた。ライト層にその最上級の興奮を求め、スタジアムまで足を運んでもらうためには、まずはテレビを通しても伝わる迫力あるプレーを見せていくしかない。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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