「負け犬根性にはウンザリ!」韓国女子代表の絶対エースが日本戦“7年間未勝利”に怒り爆発!「リスペクトしすぎた」

2022年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

通算成績は韓国の4勝11分け18敗に

日韓戦で異彩を放ったチ・ソヨン(右)。それでもチームを“7年ぶりの勝利”には導けなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 韓国女子代表の絶対エースが、不甲斐ない黒星に怒りを爆発させた。

 7月19日、カシマスタジアムで行なわれたE-1選手権の開幕戦、日本女子代表vs韓国女子代表の一戦はホームチームの2-1勝利に終わった。日本は立ち上がりから鋭い出足の韓国に押し込まれ、主導権を握られる苦しい展開。1-1で迎えた65分にカウンターからFW植木理子→MF長野風花と繋いで勝ち越し点を挙げ、なんとかそのまま逃げ切って3ポイントを奪った。
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 試合内容で圧倒しながら、無残な敗北を喫した韓国女子代表。コリン・ベル監督は試合後の会見で「我々のほうが95分間ずっと優位だったが、このような形で敗れるとは思わなかった。正直言って信じられない」と悔しさを滲ませ、「組織力と集中力が足りなかった。前線でもっと戦えるようにもしないといけない」と選手たちのさらなる奮起を促した。

 これで日本との通算対戦成績は、韓国から見て4勝11分け18敗。2015年のE-1選手権で勝利して以来、7年間も日本戦の白星から遠ざかっている(3分け3敗)。ずっと辛酸をなめてきたのが、ほかでもない10番を背負う絶対エース、チ・ソヨン(水原FC)だ。韓国女子サッカー史上、最高の逸材と謳われる31歳は「私たちはなんて優しいんだろうか。もっと相手に食ってかかっていかなければ勝利など手にできない」と吐き捨て、次のように続けた。

「日本をかなり過大評価していたし、リスペクトしすぎていたのは確かだ。ただそれでも、私たちはもっと自信を持って試合に臨む必要があった。ミスがすごく多かったし、勝利への意欲も日本より足りない。強い圧力を掛けて日本のカウンターアタックを止めるべきだったのに……。求められるのは勝者のメンタリティー。勝てるだろう、くらいに考えて挑んだら、いつまで経っても日本にも中国にも勝てはしない。私は負けたくない。負け犬根性にはもうウンザリ。選手たちがもっと危機感を持ってくれることを期待する」
 

 チ・ソヨンは今春、8年ぶりに韓国WKリーグに復帰した。欧州トップレベルのチェルシーで8年間プレーした実績は揺るぎないもので、この日もキャプテンマークを巻いて奮迅のパフォーマンスを披露し、豪快な同点ゴールも決めてみせた。来年開催されるパリ五輪を集大成と位置づけ、「本気で躍進を狙っているし、狙えるチーム力だと思う」と語る。それだけに、いつまでも変わらない後輩たちの淡白な戦いぶりにフラストレーションを爆発させたのだろう。

 はたして東アジアの覇権の行方やいかに!? E-1選手権の女子2日目は、7月23日に開催される。日本はチャイニーズ・タイペイと、韓国は中国と次節を戦う。チ・ソヨンは「中国には(2月の)女子アジアカップ決勝で負けた苦い記憶がある。ここで雪辱を果たし、悪い流れを断ち切らないでどうする。絶対に勝ちたい」と力を込めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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