なでしこJの池田監督はなぜ長野風花に10番を託したのか。「特に重みのある番号ですが…」

2022年07月19日 サッカーダイジェスト編集部

「初ゴールについても素直に『おめでとう』と伝えたい」

E-1選手権の初戦でチームを勝利に導いた池田監督。「自分が中心となって成長させていきたい」と力強くコメントした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 E-1選手権の日本女子代表対韓国女子代表が7月19日に茨城県立カシマサッカースタジアムで行われ、なでしこジャパンは2-1で勝利した。
 
 なでしこジャパンは前半、自分たちの狙いを見せられない時間が長引いたが、33分に成宮唯のクロスに反応した宮澤ひなたの得点で先制。59分に同点とされるも、65分に右サイドを独力で突破した植木理子の折り返しから長野風花が決めて、勝ち越し弾を奪った。終盤は防戦一方となったが、GK田中桃子の見事なセーブもあり勝点3を掴み取った。
 
 試合後、オンラインでの取材に応じた池田太監督は、「動きが重たい部分もあり、ミスもあった前半だったが、得点を取ったことで余裕をもって修正できた。後半に追いつかれても、折れずに勝ち越しゴールを決められた選手たち評価したい」と試合を振り返った。
 
 代表初ゴールを記録した長野について聞かれると、「チームの狙いである『全体を押し上げて、2列目からクロスに入っていく』意識を体現してくれました。初ゴールについても素直に『おめでとう』と伝えたいです。また守備面でも常にアラートに、周りとコミュニケーションを取りながら戦ってくれました」と高く評価した。
 
 また、長野に背番号「10」を託した理由を「なでしこジャパンにとって特に重みのある番号ですが、『彼女なら説明せずとも責任感を持って戦ってくれるだろう』という信頼感がありましたので、託しました」と述べた。
 
 次戦以降については「ボールを奪ったあとにつなげなかったので、そこは修正していきたいですし、対格差のある選手に対しての身体の使い方やボールを失わないための個人技、周りのサポートなど細かい課題も多い。自分が中心となって成長させていきたいです」と意気込んだ。
 
 試合展開は満足のいくものではなかったかもしれないが、粘り強く勝利を引き寄せた日本。7月23日に行われるチャイニーズタイペイ戦へ向け、今日見えた課題を解決することができるか。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部

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