今冬のカタール・ワールドカップ（W杯）の日本代表メンバー入りに向け、熾烈なサバイバルレースが続いている。７月19日からは、国内組の選手たちにとっては、貴重なアピールの場となるE-１選手権も開催される。"サッカーイヤー"とあって、見所が目白押しのなか、W杯経験者はいったいどんなところに注目しているのか。

　かつて日韓W杯とドイツW杯に出場し、現在は古巣・鹿島アントラーズのスタッフとして、クラブをビジネス面で支えているほか、Abema TVで好評放送中の『サッカー日本代表独占インタビューTHE VOICE』などに出演し、メディアでも活躍中の中田浩二氏に話を伺った。

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――まずはE-１選手権について伺います。メンバー選考はどう思われましたか？

（監督の）森保（一）さんが見たいメンバーを選んだんじゃないかなと思います。多少のチームの偏りはありますけど、E-１でもやっぱり勝つメンバーを選んだんじゃないかなと。

――J１首位の横浜F・マリノスからは７人が選ばれたのに対し、２位の鹿島アントラーズからは１人も選ばれませんでした。

　決めるのは森保さんだと思うので、そこに対しては特に何もありません。

――E-１選手権を戦う26人の中で、期待している選手はいますか？

　全ての選手に期待したいなとは思っています。やっぱりワールドカップに向けて最後のチャンスだと思うので……。個人的に好きなのは、F・マリノスの岩田（智輝）とかですね。今、F・マリノスで素晴らしいパフォーマンスをしているので、期待しています。
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――カタール・ワールドカップでは日本代表の躍進が楽しみです。

　間違いなく、日本代表にはベスト８以上を目標に頑張ってほしいですね。いちファン目線で見ると、やっぱりスペイン、ドイツ、コスタリカと同じというのは、難しいグループだと思いますが、選手にとっては自分の価値を上げるチャンスですし、そこで活躍すればより自分の未来を切り開けると思うので、そういうのも含めて頑張ってほしいなと思います。

――カタール・ワールドカップで期待している日本代表の選手と、世界の選手はいますか？

　まだメンバーが決まっていないので誰と言うのは難しいですけどね。若手の選手も一気に成長すると思いますし、そういう意味では選ばれたメンバーみんなに期待したいです。

　世界の選手も選ぶのは難しいですけど、個人的には（リオネル・）メッシが好きです。最後の大会になる可能性もあるなかで、得点、ドリブル、アシスト、パスセンスには期待しています。彼のプレーを楽しみたいなと思います。


中田浩二（1979年７月９日生まれ、43歳）
帝京高３年時の選手権では、後に鹿島でチームメイトとなる本山雅志を擁する東福岡高に、「雪の決勝」で敗れるも、準優勝を収める。高卒で入った鹿島で長年活躍し、５度のJ１制覇に貢献。日本代表では57試合に出場し、マルセイユとバーゼルでもプレー。2014年に現役を退いてからは、鹿島でクラブ・リレーションズ・オフィサーを務める。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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