【J1採点&寸評】FC東京×神戸|前田がハットトリック! FC東京が神戸に完勝し、J1通算200勝を達成

2015年09月12日 本田健介(サッカーダイジェスト)

独壇場の働きを見せた前田は、文句なしのMOM。

【警告】FC東京=高橋(33分)、河野(44分) 神戸=三原(11分)
【退場】FC東京=なし 神戸=なし
【MAN OF THE MATCH】前田遼一(FC東京)

 序盤は神戸がペースを掴むが、守備を固めたFC東京が得点を許さない。すると、38分、カウンターから高橋のパスを受けた前田が強烈なシュートを突き刺し、FC東京が先制する。
 
 後半も前に出る神戸の攻撃をいなしたFC東京は、69分、78分に前田が追加点を決めて磐田から移籍後初のハットトリックを達成。守備陣も最後まで安定感を示し、J1通算200勝目となる白星を飾った。

【順位表】第2ステージ・10節終了時

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・10節
 
【チーム採点・寸評】 
FC東京 7
序盤は神戸の不規則なシステムに手を焼いたが、冷静に対応しカウンターから先制。ほぼ狙いどおりの試合運びで、危なげなく勝点3を手にした。
 
神戸 5.5
「前半はプランを実行できていた」(ネルシーニョ監督)と、ゲームを支配していたかのように見えたが、FC東京のカウンターにハマり完敗。
 
FC東京|採点・寸評】
GK 
46 ブラダ・アブラモフ 6
「練習での状態が良かった」(フィッカデンティ監督)と、加入から10日足らずで初先発を飾る。森岡の強烈なミドルを防ぐなど、落ち着いたセーブを見せた。
 
DF
2 徳永悠平 6.5
羽生との連係で対面した相馬の進攻を阻む。中央に絞って、シュートブロックするなど守備面で高い働きを見せた。
 
3 森重真人 6.5
中盤でレアンドロに起点を作られるも、危険な場所では仕事をさせず。左サイドへのカバーリングも的確だった。
 
5 丸山祐市 6
クロスを撥ね返し続け、高さを存分にアピール。地上戦でもしぶとく相手に食らいつき、自由を与えなかった。
 
6 太田宏介 6.5
オーバーラップを自重した前半は、正確なFKで神戸ゴールを脅かす。相手の運動量が落ちた後半は果敢に攻め上がった。
 
MF                      
4 高橋秀人 6.5
アンカーとしてバランスを取り、狙い澄ました縦パスでカウンターを発動させた。1点目と3点目の起点になり、快勝に大きく貢献した。
 
7 米本拓司 6.5
運動量と脚力を活かしてカウンターの先導役に。78分にはパスをカットし、前田の3点目の起点になった。
 
22 羽生直剛 6.5
最終ラインまで下りて、相馬のクロスをケア。カウンター時には相手ゴール前まで駆け上がり、即座に自陣に帰還。そのスタミナでチームを助けた。
 
17 河野広貴 6
序盤は守備に奔走。時間の経過とともに相手陣内にスペースを見つけ、最終ラインの裏を狙った。前半終了間際のGKとの1対1は決めたかった。
 
FW
16 ネイサン・バーンズ 6
得点こそなかったが、岩波を華麗なドリブルで抜き去るなどチャンスメーカーとして機能。前田とのコンビネーションも○。
 
20 前田遼一 7.5
豪快に蹴りこんで先制点を奪うと、後半には2点を決め移籍後初のハットトリックを達成。ポストプレーも光った。
 
交代出場
MF
8 東 慶悟 6.5
狙っていたと話す裏のスペースでボールを受け、正確なクロスで追加点を演出。3点目もアシストし途中出場からチームに勢いをもたらした。 

MF
37 橋本拳人 -
右サイドに入りボールに絡んだ。守備意識も高く、反撃に出ようとする神戸攻撃陣を上手くいなした。
 
FW
9 平山相太 -
限られた時間のなか、必死にボールを追ったが、シュートチャンスは来ず。一度PA内でクロスを折り返すもチャンスにはつながらなかった。
 
監督
マッシモ・フィッカデンディ 6.5
本来とは異なる相手のシステムにも慌てず対応。選手を落ち着かせ、前半のうちに先制した采配は見事と言える。東の早い時間での投入も効果的だった。

次ページ序盤は優位に立つもカウンターに対応できず……。

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