「毎年監督が変わるのは大変。色々あったよ」ポグバがマンU時代の“苦い思い出”を回想。新天地ユーベは「正しい行き先」

2022年07月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今はもう1人のポール、もう1人のポグバだ」

記録的な移籍金でマンUに復帰したポグバだったが…。(C)Getty Images

 2度の期間に渡り、計7シーズン在籍したマンチェスター・ユナイテッドを契約満了で退団し、ユベントスに再加入したポール・ポグバが、記者会見に出席した。英紙『Daily Mail』が7月12日付けで伝えている。

 29歳のフランス代表MFは、16年夏に1億ユーロ(当時のレートで約113億円)もの移籍金で、ユベントスからプロキャリアをスタートさせたユナイテッドに復帰。しかし、ジョゼ・モウリーニョ監督との確執が報じられたほか、度重なる怪我や精彩を欠いたプレーが散見され、厳しい声を浴びることも少なくなかった。

 覇権奪回のキーマンの1人して期待されながら、結果的に獲得したタイトルは、復帰1年目のリーグカップとヨーロッパリーグの2つのみに留まった。

 ポグバは「運命を信じているし、自分がした全ての選択に満足している。それが人生だ。マンチェスターでのこの数年は幸せだった。成長できたし、間違いを犯したとは思っていない」と殊勝な態度を見せる一方で、古巣での日々を苦い思い出としても振り返っている。

「シーズンごとに監督が変わるのは大変なことだ。時々、怪我をしたのも事実だ。色々あったよ。監督、チーム、役割の変化、これらが僕を少しブロックしたんだ。今はもう1人のポール、もう1人のポグバだ。願わくば、怪我もあまりせず、体調も良く、自分の役割を果たし、前シーズンよりも良い結果を出したい」

 前回の在籍時にも師事し、良好な関係を築いている恩師マッシミリアーノ・アッレーグリ監督とは、オールド・トラッフォードを去る前から、すでに言葉を交わしていたという。
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「アッレーグリとはユナイテッドにいたときにも話したし、ここに来る前にも話したよ。以前に彼とは重要な年月を過ごした。今が適切な人といる適切なタイミングなんだ。他のクラブも興味を持っていたが、ユベントスを選んだとき、自分の心が正しい行き先だと言っていたよ。昨年から戻ってくることを考え、それを実行した。これには僕もファンもハッピーだ」

 ポグバはかつて、12年夏から4シーズン、白黒軍団の一員としてプレーし、セリエA4連覇に貢献した。ただ、ユベントスは直近2年、いずれも4位止まり。チャンピオンズ・リーグでは、3年連続で決勝トーナメント1回戦で敗れている。背番号10を背負うニューカマーは、自身の使命として、名門をあるべき場所に戻すことを宣言している。

「ユベントスは常にイタリアでナンバーワンのクラブであり、彼らが優勝しないのは不思議なことだ。スクデットを獲る可能性は他のクラブにもあるし、決して簡単なことではないけどね。ユベントスは常にユベントスであり続ける。我々は勝つためにここにいる」

 ポグバは新天地で完全復活を果たし、過渡期にあるユーベの"劇薬"となれるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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