「クボを通貨として利用」久保建英とソシエダ主砲との“トレード案”が急浮上!現実味はあるのか?

2022年07月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「マドリーは1500万ユーロ未満のオファーを受け入れない」

久保+金銭とイサク(右)のトレードが急浮上した。(C) Getty Images

 スペイン・メディア『Todofichajes.com』は現地7月11日、「クボは間もなくレアル・マドリーを離れる。日本人が選んだクラブはレアル・ソシエダだ」と報道。レアル・マドリーが保有する久保建英が、かねてより取り沙汰されていたソシエダに移籍にする見込みとなったことを伝えた。

 完全移籍での獲得を希望しているソシエダに対し、まだこの若武者を手放したくないマドリーはレンタルでの譲渡を望んでおり、交渉が難航していた。記事はこの点について、「マドリーは2シーズン後の買戻しオプション付きの売却(完全移籍)の可能性を除外していない」と報じている。

 同メディアはその後に掲載した記事で、「完全移籍の場合、マドリーは1500万ユーロ(約19億円5000万円)未満のオファーを受け入れず、現時点ではソシエダは1000万ユーロ(約13億円)にしか達していない」とし、両者の間にまだ開きがあると綴っている。

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 ここで急浮上してきたのが、ソシエダのエースであるスウェーデン代表FWアレクサンドル・イサクを含めたオペレーションだ。すでにルカ・ヨビッチ、イスコ、ガレス・ベイルを放出し、今後もマリアーノ・ディアスやマルコ・アセンシオなどアタッカーが流出する可能性があるマドリーが、イサクの獲得を狙い、移籍金の一部を久保の売却で補填するというのだ。

 この案については、バレンシアのスポーツ紙『Superdeporte』も報じている。カリム・ベンゼマのターンオーバー要員として、マドリーがイサクを獲得の「真剣に検討」しており、契約解除条項が8000万ユーロ(約104億円)に設定され、ソシエダも安売りするつもりはないため、その一部を補うためにソシエダが欲しがっている久保を「通貨として利用する」と記している。

 ただ、昨シーズンは6ゴールに終わったとはいえ、"イブラヒモビッチ2世"とも評される22歳は、ソシエダの前線の柱だ。"ラ・レアル"が昨夏と2年前の夏にも獲得に動いた久保にご執心なのは間違いないとはいえ、同タイプのブライス・メンデスをセルタから、スピードのあるモハメド=アリ・チョをアンジェから獲得しており、主砲を手放してまで、久保を手に入れる必然性ないだろう。

『Superdeporte』も「ソシエダがイサクを失った場合、計画を完全に再考する必要がある。多くの矛盾がある」としており、現実味は高くないと言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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