マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハーフ監督が現地時間７月11日、タイのバンコクで翌日に行なわれるリバプールとのプレシーズンマッチに向けた会見に出席。去就が注目を集めるクリスチアーノ・ロナウドに言及した。英紙『daily Mail』が伝えている。

　昨夏に古巣のユナイテッドへ電撃復帰したC・ロナウドは、さすがの得点力を発揮したものの、チームは低迷。チャンピオンズ・リーグの出場権獲得を逃したこともあり、退団を要求したとされ、プレシーズンツアーにも「個人的な理由」で参加していない。

　１年の契約を残し、再びクラブを去る可能性も小さくないと考えられているが、テン・ハーフ監督は売却の意思をきっぱりと否定。「彼と一緒に仕事をするのが楽しみだ。クリスチアーノは売り物ではない。我々の計画の中にあり、共に成功を収めたい」と語っている。

「彼がいま我々と一緒にいないのは個人的な問題によるものだ。この問題（退団希望のニュース）が浮上する前には彼と言葉を交わし、良い話をした。とにかく私が言えることは、私たちは一緒に本当に良い会話をしたということ。その後は、話していないよ」

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　ユナイテッドはすでに、ポール・ポグバやエディンソン・カバーニが退団。しかし、現状での新戦力はフェイエノールトから加入したSB、ティレル・マラシアのみに留まっている。
 
　補強候補として名が挙がっているフレンキー・デヨング、クリスティアン・エリクセンらに関心が集まるなか、オランダ人指揮官は「ユナイテッドと契約していない選手、違うクラブの選手について話すことはない」と具体的な明言は避けつつも、「ただ新しい選手が欲しいわけではなく、適切な新しい選手が欲しいんだ」と語り、方針を示している。
 
「中盤の選手を探しているのは間違いないと言ったが、攻撃陣も必要だ。我々はまだ選手を探している。長いシーズンであり、ワールドカップのために非常に稀なシーズンにもなるので、そのために準備する必要があり、通常のシーズンよりも多くの選手が必要になる」
 
　また、ファンの間で上がっている「軽率なミスを頻発するハリー・マグワイアをキャプテンから外すべき」という声にも言及。「彼はキャプテンとして定評があり、多くの成功を収めているので、この問題を疑うことはない」と変わらぬ信頼を明かした。
 
　あくまでテン・ハーフ監督は、C・ロナウドを攻撃の軸、マグワイアをキャプテンに据え、新シーズンでの巻き返しを目ざす腹積もりのようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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