「まだまだ成長したい」クラブJ1最多出場、決して歩みを止めない青山敏弘の“向上心”。指揮官&同僚からも称賛相次ぐ

2022年07月11日 寺田弘幸

佐々木は『431』の数字に圧倒「ただただ、すごさを感じる」

湘南戦でクラブJ1最多出場記録を更新した青山。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第21節]広島1-1湘南/7月10日/エディオンスタジアム広島

 湘南戦でJ1・431試合出場を果たし、森﨑和幸氏を超えてクラブJ1最多出場記録を更新した青山敏弘に、ミヒャエル・スキッベ監督をはじめチームメイトから称賛の言葉が寄せられた。

 試合2日前から起用を明言し、偉大な記録を塗り替える青山にリスペクトを示してきたスキッベ監督は、「本当に素晴らしいの一言に尽きると思います。キャプテンとして素晴らしい役割をしてくれたと思っています。最後のワンチャンスで点を取れたら、もっといい話になったかもしれませんが。今回の記録に関して、そして今日の試合で90分間プレーできたことに関して、彼は誇りに思うべきですし、これから次の週に向けてまた一緒にやっていこうと思っています」と言葉を送った。
 
 主将の佐々木翔は「ただただ、すごさを感じる」と『431』の数字に圧倒されると同時に、発奮していた。

「アオさん(青山)に最後1本チャンスがあったし、自分で決めて花を添えてくれたら良かったですけど、本当にすごいプレーヤー。積み重ねてきたものをまじまじと突き付けられた感がありますし、僕も1人のプレーヤーとして、あの背中を追い掛けていくだけではなく、もっと頑張らなきゃなと感じました」

 青山の節目の試合でJ1初先発を果たし、ダブルボランチを組んだ川村拓夢は、「アオさんがボランチにいたらすごく安心感がある。自分が小さい頃から見てきた選手ですけど、今もやれている秘訣みたいなものを一緒にやって感じました」とコメント。「アオさんと一緒にトレーニングしていて、日々勉強になることばかりです。これからもアオさんをしっかりと近くで見て、いつか越えていけるように、頑張っていきたいと思います」と話した。

 青山は試合後、一緒に歩んできた家族から花束を受け取ったあとに記念Tシャツを着て写真撮影し、Eスタをラウンドしてファミリーと記録達成を喜んだ。

 そして、ミックスゾーンに現れた青山は、試合に勝てなかった悔しさに覆われていた。

「おめでとうじゃないね、今日は。本当に悔しい。勝ちたかった」
 

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