渦中の男は、初日に現れなかった。移籍は不可避なのだろうか。

　現地メディアによると、マンチェスター・ユナイテッドからの移籍を申し出たと報じられているクリスチアーノ・ロナウドは、チーム合流が予定されていた７月４日に姿を見せなかったという。

　ユナイテッドは37歳のスーパースターを引き止めるべきなのか、それとも別々の道を進むのが両者にとって最善なのか。議論は尽きない。

　エリク・テン・ハーフ監督は、C・ロナウドが構想に入っていると話した。だが、指揮官のスタイルに選手がフィットしないとの声もあるのは確かだ。一方で、昨季のチーム得点王だったエースを失えば、それだけの得点力をカバーしなければいけなくなるのは言うまでもない。

　英衛星放送『Sky Sports』は、「ロナウドなしでユナイテッドはやっていけるのか」との疑問に、ユーザーが以下のように回答していると紹介した。
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「ロナウドなしでもやっていける。リーダー、センセーショナルなストライカー、チームに野心をもたらす選手になろうと、FWの間で競争心が生まれるからだ」

「最初は彼が戻ってきて嬉しかった。でも数試合見て、チームのプレーに影響していることが分かった。前年の団結力が消え、すべてがクリスチアーノになってしまった」

「ロナウドは短期的に修正して差を縮めるためだった。だが上手くいかなかった。（アントニー・）マルシアルがレンタルから戻ってくるだけに、ロナウドを手放してマルシアルにもう一度輝くチャンスを与えるタイミングだ」

「テン・ハーフがセバスティアン・アレをどうしたかを見てみよう。ウェストハムでは失敗だったけど、アヤックスでは主力のひとりだった。（マーカス・）ラッシュフォードやマルシアルで来季同じことができるのではないか？」

「今のユナイテッドに関するロナウドの主な懸念は、マーケットでの動きがないことだ。昨季のパフォーマンスが示すように、今のスカッドは十分じゃない。だからロナウドは残るべきではないと感じているのかもしれない。（オーナーの）グレイザー一族と理事会が、気にかけていることを示す必要がある」

　まずはユナイテッドとC・ロナウドがどのような決断を下すのか、そして移籍が実現した場合、新体制となったチームが2022-23シーズンにどのような戦いを見せるのか、目が離せない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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