南野拓実の獲得に沸くモナコ、その裏でエムバペの記録を破った“イタリアの神童”がひっそり退団…実労3年半でわずか2ゴール

2022年06月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

15歳でセリエAデビューを飾る

南野(左)の加入が決定した日にトリノへの完全移籍が発表されたペッレグリ(右)。(C)Getty Images

 リーグ・アンのモナコは現地時間6月28日、リバプールから日本代表FW南野拓実を獲得したことを発表した。

 27歳のサムライ戦士の加入に沸いたまさに同じ日、このリーグ・アンの名門は、ひとりのアタッカーの退団を発表している。かつて"神童"ともてはやされたイタリア代表FWピエトロ・ペッレグリだ。

 ジェノアに在籍していた2016年12月、当時のリーグ最年少記録となる15歳280日でセリエAデビューを飾った超逸材は、翌17年5月に21世紀生まれの選手として初となるセリエA初ゴールをマーク。順風満帆のキャリアを描くかに思われた。
 

 だが、18年1月に16歳にして2500万ユーロ(約35億円)で移籍したモナコで伸び悩む。移籍直後にキリアン・エムバペの持つリーグ戦のクラブ最年少出場記録を更新し、翌シーズンにはリーグ・アンでも21世紀生まれの初得点を挙げるも、話題となったのはこれぐらいだった。

 3年半で公式戦23試合・2ゴールに終わったストライカーは、2021-22シーズンにミランへ貸し出されるも満足な出場機会を得られず。後半戦はトリノへレンタル先を変更し、ここでも9試合で1ゴールに留まったものの、完全移籍が決定した。

 モナコではついぞブレイクできなかった21歳は、再び存在を証明できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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