【横浜】自らの存在価値を示す2G2A。エース不在でもレオ・セアラがいる!「毎試合、今の活躍を続けていきたい」と意気軒高

2022年06月26日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

3点目のスローインからの形は「練習していた」

4-0で完勝した柏戦で圧巻のパフォーマンスを見せたL・セアラ。得点に絡む動きもさることながら、献身的な守備でもチームを支えた。写真:滝川敏之

[J1第18節]横浜4-0柏/6月25日/日産スタジアム
 
 6月25日、横浜F・マリノスは日産スタジアムで柏レイソルと対戦。ともにリーグ戦3連勝と好調を維持するチーム同士の一戦は、横浜が4-0で完勝した。
 
 この日の主役はCFで先発フル出場し、2ゴール・2アシストと圧巻のパフォーマンスを見せたレオ・セアラだ。
 
 17分、敵が5バックで中央を固めるなか、水沼宏太から縦パスを受けると、タイミング良くヒールでフリーの西村拓真につなぎ、西村の先制点をアシスト。その2分後には、敵DFのミスを見逃さずにボールを奪ったエウベルのラストパスから、自身が冷静に流し込んだ。
 
 28分には、ペナルティエリア内で松原健のスローインを受けてポストプレーでつなぎ、水沼宏太の得点をお膳立て。そして自身2点目は47分、永戸勝也のフリーキックから畠中槙之輔が頭で折り返したボールを身体で押し込んだ。
 
 今季は開幕からゴールが遠く、アンデルソン・ロペスの控えに回ることも少なくなかった。ただ、4月16日に行なわれたACL第1節のホアンアイン・ザライ戦でシーズン初ゴールを含む2得点をマークすると、それ以降は13節の湘南ベルマーレ戦、16節のジュビロ磐田戦でも得点を奪うなどコンディションを上げてきていた。
 
 代表ウィークの中断期間を挟み、直近4試合はスタメン出場。チームトップの7得点をマークするエース格のA・ロペスが14節のアビスパ福岡戦での唾吐き行為により、リーグ戦6試合の出場停止処分を受けているため、その影響で出場機会を得ている部分はある。そうしたなかでの今節の2ゴール・2アシストは今後の自信になったはずだ。
 
 試合後の会見でも「我々にとって素晴らしい結果であり、(自分の)パフォーマンスも良かった。ホーム戦なので支配しなければいけないというメンタルで(試合に)入ったのが、この結果につながった」と語り、「毎試合、今の活躍を続けていきたい」と意気込む。
 
 また、3点目のスローインからの形は「練習していた」と、攻撃時の連係が深まってきていることにも手応えを得ているようだ。
 
 際立つ活躍を見せた9番は、得点に絡む動きもさることながら、守備での貢献度も高い。実際、1点目は敵陣でL・セアラがボールを奪い、そこからパスがつながって得点が生まれた。2点目もL・セアラと水沼のプレスが呼び水となり、敵のミスを誘発。こうした前線からの献身的な守備も強みと言える。
 
 次節は7月2日にアウェーで清水エスパルスと対戦する。「ロペスの出場停止は痛手だが、(自分は)いつでも出られるように準備している。今はスタメンで出ているので、しっかりモノにしたいし、チームに貢献したい気持ちが強い」と語るストライカーのさらなる活躍に期待したい。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
 
【J1第18節PHOTO】横浜4-0柏|レオ・セアラが2ゴール2アシスト!強い横浜が柏に4-0の圧勝で首位をキープ
 
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