選手寿命が伸びているからこそ難しい!マルセロらベテラン選手と決別するタイミングの見極め方

2022年06月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

残留を熱望しながらも契約延長のオファー届かず

今夏のマドリー退団が決定しているマルセロ。退団会見では涙を流す場面も。(C)Getty Images

 レアル・マドリーのマルセロをはじめ、バルセロナのダニエウ・アウベス、エスパニョールのディエゴ・ロペスとダビド・ロペス、マジョルカのマノ―ロ・レイナとサルバ・セビージャと、ラ・リーガでは今夏、契約満了で退団するベテラン選手が増えている。

 彼らに共通しているのは、残留を熱望していたにもかかわらず、契約延長のオファーが届かなかったことだ。彼らの所属クラブは、長年の貢献に感謝しながらも、新たな時代に向かうために「決別」を選択している。

 世代交代は決して簡単ではない。それは、前政権がジェラール・ピケ、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバらと交わした破格の契約が足かせになり、身動きが取れない現在のバルサを見れば明らかだ。

 一方、その宿敵のマドリーは、クリスチアーノ・ロナウドとラファエル・ヴァランヌを放出し、セルヒオ・ラモスの契約延長を見送った決断が賞賛されている。
 
 こうしたケースから見えるのは、温情主義に陥るよりも、実力主義を貫いたほうが良い結果が出ていること。なかには、引退を撤回したベティスのホアキン・サンチェスのような選手もいるが、あくまで戦力として機能しているからこそ勝ち取っている権利だ。

 トレーニング法や医療の発展で、選手寿命が伸びているのは紛れもない事実だ。しかしだからこそベテラン選手と決別するタイミングの見極め方がますます重要になっている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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