元名古屋のジョーが騒動。怪我で欠場した日にバーで大騒ぎ→また電撃退団。“愛人”が妊娠も認めず…代理人は「日本の2クラブと接触」【現地発】

2022年06月19日 リカルド・セティオン

「もうクラブには帰りたくない」

コリンチャンスを自ら退団したジョー。(C)Getty Images

 元ブラジル代表FWのジョーがまた問題を起こしている。

 日本の皆さんは名古屋グランパスとの契約中、無断でブラジルに帰り古巣のコリンチャンスと契約してしまったことを覚えているだろう。そのストライカーが、今度はコリンチャンスに突然"辞表"を突き付けた。

 事の発端は6月8日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ、アウェーでの対クイアバ戦。コリンチャンスは現在パルメイラスと首位争いをしているため一試合一試合が大事だ。しかしジョーは今から10日前くらいに怪我をし、ドクターストップがかかって遠征には帯同しなかった。

 ところが仲間が戦っているまさにその時間、ジョーは数人の仲間とバーに行き、酒を飲み、サンバをうたい、ドラムを叩いて盛り上がっていた。その様子を店にいた一人が動画に撮りSNSにアップしたため、大問題に発展した。動画では彼の後ろでコリンチャンスの試合中継が流れているのだが、彼はまるで興味なさげだった。ついでにコリンチャンスはこの試合に負けたため(0-1)、サポーターは激怒、彼を責める声は一層大きくなった。
 
 かつてのコリンチャンスのキャプテン、ファビオ・ルシアーノもTVのサッカー番組でこのことに言及。「俺が現役だったころは、怪我をしたら薬を飲んで家で安静にしていた。酒を飲むなど言語道断だ」とかなり立腹した様子だった。

 事態を重く見たチームはこの翌日、釈明を求めてジョーをクラブに呼び出したが、彼はこれを無視する。そして音信不通のまま2日が過ぎた後「もうクラブには帰りたくない。今後については自分の代理人と話し合いをしてほしい」という旨のメールをクラブに送ってきた。これにはコリンチャンス幹部も開いた口が塞がらなかった。

 ジョーはコリンチャンスのスターである。下部組織で育ち、2003年、17歳でプロとして最初のゴールを決め、その後どこのチームに移籍しても結局はここに帰ってきた(2003-2005、2017、2020-2022)。合計で289試合をプレーし、そのうちの225試合で勝利し、65ゴールを決めている。2005年、2017年にはブラジルチャンピオンとなり、後者ではリーグ得点王にも輝いている。

 2014年に設立さられたコリンチャンスの新スタジアム、アレーナ・デ・サンパウロで、これまで一番多くのゴールを決めたのもジョーである。彼にとっては一番大事なチームだったはずである

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