「日本は真剣な相手に勝利していない」ブラジル・メディアの記者がチュニジア戦の森保ジャパンに苦言。採点で衝撃の「1点」がついたのは…

2022年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「パラグアイとガーナは欠場者だらけ。負けたのは偶然ではない」

チュニジア代表のキリン杯優勝セレモニーを見守り、肩を落とす吉田。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表は6月14日、キリンカップサッカーの決勝でチュニジア代表とパナソニックスタジアム吹田で対戦し、0-3で敗れた。

 日本代表はポゼッションこそ相手を上回っていたものの、55分に吉田麻也が献上したPKで先制を許すと、76分と90+3分にもミスから失点。完敗を喫した。
【動画】キャプテンの吉田がPKを献上……。痛恨の失点シーンをチェック

 この試合を見守っていたブラジル・メディア『globo』の日本通、チアゴ・ボンテンポ記者は「大差をつけられて森保ジャパンが負けた」とやや嘆き節だ。

「6月の親善試合を冷静に見てみると、日本は真剣にぶつかってきたブラジル、チュニジアの2チームには勝利できず、負けていることが分かる。パラグアイとガーナは欠場者だらけでリズムを欠き、"スパーリング"程度のプレーしかできていなかったので、偶然負けたわけではない。

 しかし、チュニジアはキリンカップ開幕戦でチリを下し、サムライブルーに対して真剣に挑んできた。カルタゴ・イーグルスは的確な分析により、組織的なディフェンスと可能な限りな攻撃を仕掛け、日本のDFのミスを待っていただけだ。そして吉田の3つのミスが失点につながった」
【動画】連係ミスから2、3点目も許す。勝負を分けた失点シーンをチェック
 ボンテンポ記者は「吉田がこの失態で先発の座を失う可能性は極めて低いのは、これまでを見ていても分かる。それでも、彼がリズムを取り戻さなければ、冨安(健洋)と板倉(滉)のセンターバックコンビを先発に求める声が高まるだろう」と指摘。さらには「それ以上に心配なのが攻撃面だ。9回シュートを放ったが、どれも枠には飛ばず、一度もGKアイメン・ダーメンに仕事を与えなかった」と綴っている。

「伊東(純也)はチャンスを作って、代役の三笘薫と久保建英もある程度は機能した。しかし浅野拓磨、古橋亨梧は役割を果たせず、南野拓実と鎌田大地はゴール前の明確なチャンスを逃した。結果、何もなかった。しかも後半にフォーメーション変更したおかげでカウンターに弱くなり、チュニジアに完全にそれを利用されたのだ」

 そして、選手を10点満点で評価する採点では、吉田に「1.0」と最低スコアをつけている。寸評では「2019年アジアカップ決勝が吉田の代表での最悪なパフォーマンスだとしたら、今日はそれよりも秀逸だった。3得点すべてでミス。1点目は不用意なペナルティ、2点目ではボックス内でボールを守ろうとしてファンブル。3点目はカウンターを生み出す中盤のスクランブルでの失態だった」と評している。

 日本代表で最も高い評価を得たのは「6.5」の伊東で「唯一のポジティブ」と評価。森保監督には「4.5」をつけ、「DF陣の個々のミスについて彼を非難することはできないが、予測可能なプレーばかりで、ゴールへの枠内シュートもなかった攻撃面は彼の責任だ。予選でオマーンに負けた時以来の最悪のパフォーマンス」と辛口で評した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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