U-21日本代表での活躍は、ルーツのあるナイジェリアでも注目された。

　U-23アジアカップに参戦中のU-21日本代表は、準々決勝で韓国に３-０と快勝。ベスト４に駒を進め、６月15日の準決勝でウズベキスタンと対戦する。

　年長カテゴリーの大会で躍進するチームでキャプテンマークを巻くのが、藤田譲瑠チマだ。東京ヴェルディのユースで育ち、徳島ヴォルティスを経て、今シーズンから横浜F・マリノスに所属している。

　ナイジェリア人の父親と日本人の母親の間に生まれた藤田について、ナイジェリアのメディア『soccernet』は「フィジカルは日本人の運動能力と典型的なアフリカ人の強さとスタミナ、双方の特徴がうまくミックスされている」と紹介した。

「フジタは2019年のU-17ワールドカップに出場し、当時そのプレーを見たナイジェリアの関係者から（同国の英雄である）ジェイジェイ・オコチャに例えられている」

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　さらに、同メディアは「以降、フジタは成長し、アジアの巨人（日本）のトップリーグで重要な役割を果たすようになった」と続けている。

「日本で生まれ育ち、成長してきたことから、彼がナイジェリア代表のユニホームを着ることは、ほぼ完全に不可能だ。だが、彼には創造的な本能があり、チームの成長にとって重要な存在となっていたかもしれない」

　U-21日本代表は14日、選手１名、スタッフ１名の新型コロナウイルス陽性が確認されたことを発表した。前日の検査結果と合わせ、選手の陽性者はこれで３名となっている。

　心配なニュースも届けられているが、藤田らチームがウズベキスタン戦で好パフォーマンスを見せられるように願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

［試合情報］
AFC U23アジアカップ2022
準決勝
日本代表 vs ウズベキスタン代表
2022年６月16日（木）１時キックオフ
DAZN独占配信

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