「そんなに反響があるわけでもない」南野拓実がリバプールで感じた“悔しさ”を吐露「もっと重要な試合に出られる選手に」

2022年06月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サッカー選手としては充実していたけど……」

リバプールでのシーズンを振り返った南野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表の南野拓実が、キリンカップサッカーのチュニジア戦を翌日に控えた6月13日、オンライン取材に対応。2冠を達成した2021-22シーズンのクラブでの経験について、そして今後の方針に言及した。

 リバプールはシーズン終盤まで4冠の可能性を残し、チャンピオンズ・リーグやプレミアリーグを戦った。だが、南野はなかなか出場機会を得ることができなかった。

 プレミアでは11試合に出場し3ゴールを記録。タイトルを獲得したカラバオ・カップ(5試合・4ゴール)、FAカップ(4試合・3ゴール)の貢献には現地サポーターから賛辞も送られたが、一方でCL決勝や優勝が懸かったプレミアの最終節など"大一番"での出場はなかった。

「僕が出る試合は誰も興味のない試合が多かった。結果を残してもそんなに反響があるわけでもない。自分自身の価値を証明するために、自分自身を奮い立たせて頑張っていた」
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 そう振り返った南野は、リバプールで過ごしたシーズンについて口を開いた。

「選手としてここまで試合に出られない難しい期間が続いたことは今までになかった。そのなかでどうやってコンディションを維持するのか、悔しさをどう次につなげるのかは意識していた。もちろん、すべてのタイトルの可能性を残して最後まで戦えたのは、サッカー選手として充実していたとは思う。

 でも、それと同時に、選手としては重要な試合で試合に出て結果を残すことに意味がある。自分が出て結果を残したと言われるけれど、別に大したことをしたとは思っていない。当たり前のことをやっていただけだし、手応えというよりも悔しかった。もっと重要な試合に出て、結果を残せる選手になりたい」

 来シーズンに関しては、現地メディアの報道でリーズやフルアム、モナコなど複数のクラブが関心を寄せていると報じられている。去就に関して「まだ何も決まっていないので何とも言えない」と述べた27歳だが、11月に開催されるW杯に向けては力強く語った。

「試合にしっかり出場して、最高のコンディションでワールドカップを迎えたい。もちろんレベルアップしなければいけないなというのは、ブラジル戦でも感じた。そういう部分も踏まえて決断できたら」

 試合に出られない悔しさや怒りを「自分が試合に出たら何かを残してやる」という闘争心とモチベーションに変え、与えられたチャンスに備えて個人トレーニングを積むといった努力と忍耐でリバプールでの21-22シーズンを終えた南野。チュニジア戦では「ゴールやアシストを残したい」と意気込んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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