「マイスターになった」長谷部誠もランクイン!現地紙が“ヴォルフスブルク歴代ベストプレーヤー50”を選出!「ゴールも守る」

2022年06月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

32位にランクインした長谷部

長谷部の名前はヴォルフスブルクの歴史にしっかりと。(C)Getty Images

 6月11日はVfLヴォルフスブルクにとって特別な一日だ。カレンダーに赤く記されていないだけで、地元住民、とりわけファンにとっては祝日のようなものかもしれない。

 いまから25年前の1997年6月11日、ブンデスリーガ2部の3位につけていたヴォルフスブルクは巨大な重圧に晒されながら最終節に臨んだ。ホームで迎え撃った相手は、4位のマインツ。勝点差はわずかに1で、敗れた時点で昇格の夢が潰える。その痺れる状況で5-4という壮絶な撃ち合い(マインツの2点目を奪ったのは現リバプール監督のユルゲン・クロップだ)を制し、クラブ史上初となる1部昇格を掴んだのだった。

 その昇格決定から25周年の節目を迎え、ドイツ『ビルト』紙がこのほどヴォルフスブルクの歴代ベストプレーヤー50人を発表。ケビン・デ・ブルイネ(現マンチェスター・シティ)、エディン・ジェコ(現インテル)のビッグネームがワンツーフィニッシュを飾った一方で、2008-09シーズンにマイスターシャーレを掲げた長谷部誠も32位にランクインしている。ブンデスリーガ制覇に貢献した日本人の寸評は以下の通り。
 
「あの日本人はマイスター(チャンピオン)になった。そしてほとんど場合においてミッドフィールドのレギュラーだった。2011年のホッフェンハイム戦では、退場したマルビン・ヒッツに代わって、最後の10分間ゴールを守ったりもした」

 すでに交代枠を使い切っていたフェリックス・マガト監督の命で、急遽ゴールマウスを守ることになった日本人助っ人の勇姿は、いまなおドイツの人々の脳裏に焼き付いているようだ。なお、長谷部はヴォルフスブルク時代(08年1月~13年9月)で公式戦159試合・6得点の成績を残している。

 ちなみに、2010年にヴォルフスブルクを訪れた際、筆者がクラブ関係者から聞いた"最大のレジェンド"ロイ・プレーガーは8位止まり。現所属選手の中では、9位マキシミリアン・アーノルドが最高位となっている。最後に、ビルトらしいユーモアを利かせた50位(完全に"ネタ枠"だろう)の寸評を紹介しておこう。

「マックス・クルゼが並外れた存在だって? いや、ベントナーだ! ラグジュアリーな生活に飲酒運転、チーム追放……」

次ページヴォルフスブルクの歴代ベストプレーヤー50

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事