「爆発的なパフォーマンスだ!」ブラジル最大メディアがパラグアイ粉砕の日本代表戦士18名&森保監督を本気採点!

2022年06月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「控え組とは思えない充実ぶり」と攻撃陣を絶賛

後半から登場した前田のスピードにはブラジル人記者も「チーム随一のスプリンターだ」と舌を巻く。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 札幌ドームで南米の雄・パラグアイを4-1で撃破した森保ジャパン。来週火曜日にはいよいよ国立競技場でブラジル代表と対峙するが、そのサッカー王国が日本のハイパフォーマンスに興味津々だ。
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 ブラジル最大のメディアネットワークを誇る『Globo』は、パラグアイ戦が行なわれた札幌に記者を派遣。日本サッカーに精通するチアゴ・ボンテンポ記者で、現在の日本代表が置かれている状況を紹介しながら、札幌でのゲームに出場した日本代表18名に採点をつけた。

 同記者は「森保監督はひとりでも多くの選手とフォーメーションを試したいと話していたが、その言葉通り、パラグアイ戦では本来のレギュラーではない選手がたくさん先発を飾った」と伝え、「それでも彼らは、とりわけ攻撃陣については控え組とは思えない充実ぶりだった。アジアモードからワールドモードへの転換が求められた最初のゲームで、上々の出来を示したのである」と論じた。

 そして、一挙に18名のレイティングを公開。採点基準に関しては、「5.0=Very Bad、5.5=Bad、6.0=Normal、6.5=Good、7.0=Very Good」と補足している。

 以下がボンテンポ記者による18名の全採点と寸評だ。なかなか興味深い考察である。

【先発11名】
GK シュミット・ダニエル 採点6.0
「2020年11月のメキシコ戦以来となるスタメン。前半にふたつのグッドセーブを披露したが、あとは見せ場なし。ゴール前からのスローイングが際立った」

DF 山根視来 採点6.0
「スカッドで唯一の攻撃的なサイドバックだけに、積極果敢に打って出た。しかしながら2度あった得点の絶好機で決め切れず。守備に関してはノープロブレムだった」

DF 谷口彰悟 採点5.5
「吉田が交代した後半頭からはキャプテンとしてリーダーシップを発揮。ただ、失点の場面では容易く敵アタッカーのドリブル侵入を許した」

DF 吉田麻也 採点6.0(HT OUT)
「キャプテンはわずか前半だけのプレーに終わった。可もなく不可もなしだ」

DF 伊藤洋輝 採点5.5
「この日のルーキーは前半に左SBで、後半にはCBとして働いた。CKからの惜しいヘッダーも。一方でパラグアイのゴールは彼のパスミスが起点となっていた」
 

MF 遠藤 航 採点6.5(HT OUT)
「普段通りに強度が高く、プレーは正確。45分間の出場ながら大いに存在を誇示した。スタメンで唯一の守備的MFは広範囲を常にカバー」

MF 原口元気 採点7.0(62分OUT)
「長く代表チームではビッグロールを演じていなかったが、この日は違った。効果的な走りと球出しを繰り返し、浅野と三苫への見事な2アシストを記録。どちらも完璧で美しいパスだった」

MF 鎌田大地 採点7.5
「ゲームにおけるベストプレーヤーだ。ヘディングで1ゴールを決めただけでなく、チームアタックにおいて欠かせないパーツとなっていた。序盤は遠慮がちだったが次第に積極性が増し、試合のペースを牛耳っていたほどだ。2列目から前の選手で唯一、フルタイム出場を許された」

MF 堂安 律 採点6.5(71分OUT)
「前半だけなら文句なしでベストプレーヤーだった。まさに着火した爆発的なパフォーマンスで、バックヒールや決定的なパス、切れたドリブルなどすべてのプレーが圧巻。鎌田のゴールをアシストしたクロスも素晴らしかった。あのPK失敗さえなければ、間違いなくこの日最大のヒーローだったが、それを差し引いてもポジティブな印象を十分に植えつけたと言える」

FW 浅野拓磨 採点7.0(HT OUT)
「本来の"ジャガー"はウインガーだが、この日はCF起用の期待にゴールという結果で見事に応え、同ポジションでの興味深いレギュラー争いに割って入った。やはりあのスピードは危険きわまりない。冷静なフィニッシュも特筆に値する」

MF 三笘 薫 採点7.0(81分OUT)
「アジア予選突破の立役者は、パラグアイ戦でも持ち前のスプリントとドリブルを随所で炸裂させた。まだ代表4戦目ながら、すでに3ゴールを奪う活躍ぶりだ。まさに違いを生み出す選手で、対峙する右SBはその対応に苦しめられる」

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