リバプールのユルゲン・クロップ監督は、現地時間５月20日、同22日に行なわれるプレミアリーグ最終節（ウォルバーハンプトン戦）のプレスカンファレンスに臨み、ベルギー代表FWのディボック・オリギが今シーズン限りで退団することを明かした。

　クロップは、リーグタイトルがかかる試合についての質問に答えたあと、６月で契約満了を迎えるオリギについて口を開いた。

「ディブ（オリギ）は今シーズン限りでクラブを去る。特別な別れになるだろう。彼はリバプールのレジェンドであり、彼と一緒に仕事ができたことは喜びだった」と語り、さらに、「彼は私の下でプレーしたなかで最も重要な選手のひとりと言える。今後、どこに行っても100％成功するだろう」と推奨した。
 

　オリギは2015年にリールからリバプールに加入するも、レギュラーとしてプレーした期間はごくわずかで、17－18シーズンにはヴォルフスブルクへのレンタルも経験。決して満足のいくプレー時間は与えられなかった。

　ただ、18－19シーズンのチャンピオンズ・リーグ準決勝（バルセロナ戦）と決勝（トッテナム戦）、エバートンとのマージーサイド・ダービーでゴールを奪うなど、ここぞの場面で並外れた勝負強さを発揮し、ファンから「カルト・ヒーロー」として愛された。

　キャプテンを務めるジョーダン・ヘンダーソンも次のようにコメントしている。

「ディボックにとってアンフィールドでの試合は日曜日が最後となるようだ。彼は我々にとって特別な存在であっただけでなく、この街と人々に寄り添ってきた素晴らしい人物だ。彼はクラブに功績を残しただけでなく、地元の学生を支援する慈善事業なども行なってきた。私はどんな結果になろうとも試合後に彼を盛大に見送りたい。将来の成功を祈っているよ」

　オリギは、すでに来シーズンからのミラン行きが決定的と言われており、正式発表を待つばかり。いずれにせよ、ウォルバーハンプトン戦はリバプールにとって大事な試合になりそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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