鎌田大地&長谷部誠が出場のフランクフルト、PK戦突入の激闘の末にレンジャーズ撃破!42年ぶりの戴冠を果たす【EL決勝】

2022年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

長谷部は先制を許した直後から出場

フランクフルトの歓喜のトロフィーリフト。鎌田と長谷部も感情を爆発させる。(C)Getty Images

 現地時間5月18日に開催されたヨーロッパリーグ(EL)決勝で、鎌田大地と長谷部誠が所属するフランクフルト(ドイツ)が、レンジャーズ(スコットランド)とスペインのセビージャで対戦。今大会5ゴールを挙げている鎌田は先発、長谷部はベンチスタートとなった。

 前身のUEFAカップ時代の1979-80シーズン以来となる優勝を目指すフランクフルトは12分、鎌田が抜け出し、ペナルティエリア内に侵入。ビッグチャンスとなりかけるが、相手の鋭い寄せに遭い、フィニッシュまで持ち込めない。セカンドボールに反応したソウのシュートも、GKマグレガーの手中に収まる。

 26分にはエリア手前から、アリボに振り向きざまに左足を振り抜かれるが、わずかに枠の右に外れ、難を逃れる。

 32分にはカウンターを発動。コスティッチが自陣から一気に持ち上がり、そのままシュートを放つも、枠を捉えきれない。

 スコアレスで折り返すと、迎えた57分にレンジャーズに先制を許す。アリボに抜け出され、左足で流し込まれた。

 1点ビハインドとなったフランクフルトは直後の58分に、痛恨の転倒で失点に絡んだトゥタを下げ、38歳の長谷部を送り込む。
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 67分には鎌田に決定機が到来。ショートカウンターからエリア内でラストパスを受けると、マグレガーの頭を越すふわりと浮かせたシュートを放つも、わずかにクロスバーの上を越える。

 反撃を続けるフランクフルトは、そこから2分後に追いつく。コスティッチの鋭いクロスを、ボレが身体を投げ出しながら上手く右足で押し込んだ。

 勢いに乗ったドイツの雄はここから畳みかけ、一気に逆転を狙うが、90分で勝ち越し点を奪えず。1―1で延長戦に突入する。

 107分にはフルスティッチがエリア手前から左足を一閃。しかし、グラウンダーのシュートは枠に飛ばない。114分のヤキッチの強烈なミドルシュートもクロスバーの上を越える。

 118分にはルーフェのクロスからケントに合わせられるが、守護神トラップのスーパーセーブで大ピンチを凌ぐ。

 結局120分でも決着はつかず、ついにPK戦に突入する。

 レンジャーズの4人目のキッカー、ラムジーのキックをトラップがストップしたフランクフルトは鎌田を含む5人全員が成功させ、勝負が決した。

 フランクフルトが激闘を制し、42年ぶりの戴冠を果たした。なお、鎌田と長谷部は、日本人では2001-02シーズンにフェイエノールトでUEFAカップを制した小野伸二以来となる、欧州タイトルを掴んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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