トッテナムに所属する韓国代表FWソン・フンミンは、残り１節のプレミアリーグで21ゴールを記録。得点ランキング１位のモハメド・サラー（リバプール）に１ゴールと迫っている（リバプールは残り２試合）。

　アジア人初のプレミアリーグ得点王という偉業が現実味を帯びるなか、隣国のエースの活躍に見解を示したのが、中国メディアで絶大な支持を得る大物コメンテーターのファン・ジャンシャン氏だ。５月15日に自身のウェイボー（中国版ツイッター）を更新し、率直な思いを綴った。

「ソン・フンミンがプレミアリーグのゴールデンブーツ（得点王）を獲得するのを期待している。これは歴史的な偉業だからだ」

　そう切り出したファン氏は、「中国のファンとして、世界一のリーグであるプレミアリーグで韓国の選手が得点王を獲るかもしれないのを見ると、心の奥底で、葛藤し、心が絡み合い、悲しく、そして嬉しい」と複雑な心中を記している。

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「幸いなことに、どちらも東アジアの黄色人種であり、体格も同じだ。隣人がそのようなキャラクターを生み出すことができるなら、遺伝子学上で問題はなく、我々もサッカーを上手くできるはずだ。悲しいことに、日本と韓国の多くの選手が、ヨーロッパで次々に結果を残している。ソン・フンミンはその中で最も有名だ」

　そして、最後に「（一方で）中国の選手はどのレベルで苦労し、挫折しているんだ？ 憂鬱だ。嫉妬や妬みがないかと言えば、嘘になる。ただ、憎しみはなく、感服するだけだ」と締めくくっている。

　ソン・フンミンをはじめ、欧州の舞台で躍動する韓国や日本の選手たちとの大きな差に悲嘆し、伸び悩む中国サッカーの現状を危惧しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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