「PK失敗は50%私の責任」クロップがマネに送った“余計な一言”とは? 夢の4冠は「オンでもありオフでもある」

2022年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「黙っていたほうがいいなんて、人生で何度あることか!」

クロップ監督(右)はマネ(左)へ、PK戦の前にアドバイスを送るが…。(C)Getty Images

 リバプールのユルゲン・クロップ監督が、サディオ・マネが"同胞対決"で敗れた裏側をコミカルに明かした。英紙『Daily Mail』が伝えている。

 現地時間5月14日に開催されたFAカップ決勝で、リバプールはチェルシーと聖地ウェンブリーで対戦。延長戦を含めた120分間で得点を奪えず、最後はPK戦を制し、リーグカップに続き、今シーズン2つ目のタイトルを獲得した。

 そのPK戦でマネは後攻の5人目として登場。成功させれば、チームの優勝が決まるという場面だった。しかし、ゴール右を狙ったシュートは、セネガル代表では共に戦うチェルシー守護神エドゥアール・メンディに完全にコースを読まれ、あえなく失敗。最終的には戴冠を果たせたから良かったものの、一旦は土壇場で相手に流れを引き渡してしまった。
【動画】FAカップは制すもセネガル代表対決では…勝手知ったる守護神にPKを完璧にセーブされるマネ

 この場面について、ドイツ人指揮官は「サディオのPK失敗は50パーセント私の責任だ」と、冗談交じりにこう語っている。

「ゴールキーパーは君が普段やっていることをよく知っているから、その逆をつけと言ったんだ。黙っていたほうがいいなんて、人生で何度あることか!」

 さらにクロップは、ピッチ外でのサポートがタイトル獲得を大きく後押ししたと、感謝の言葉も送っている。
 
「私たちは、神経科学の会社(neruo11)と一緒に仕事をしているが、彼らは『PKは訓練することができる』と言っていた。このトロフィーは彼らのものでもあるんだ」

 前人未到の4冠達成へ、残すタイトルは2つ。プレミアリーグでは残り2試合で、首位のマンチェスター・シティとは勝点差3、得失点差7とかなり厳しい状況に追い込まれている。

 54歳の闘将は、夢の実現に向けては「4冠は、望むなら"オン"だが、我々の置かれている状況から"オフ"でもある。でも、シーズン序盤に14ポイント差があったとき、シティに迫れると思ったのは私だけだろうね」と、濁すような発言をしている。

「チームは私がどう思っているのか、ちゃんと分かっている。4冠について話せるのは素晴らしいことだ。しかし、我々は土曜の夜にここで戦い、火曜にサウサンプトンで再びプレーするわけだ。誰が準備できているのか全く分からない。何人か変更を余儀なくされると思う」

 リバプールは奇跡の国内リーグ制覇を果たし、4冠に王手をかけた状態でレアル・マドリーとのチャンピオンズ・リーグ決勝に臨めるか。そのためには、サウサンプトンとウォルバーハンプトン撃破が絶対条件だ。そのうえで宿敵のポイント取りこぼしを祈りたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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