4冠を目指すリバプールが120分間の激闘→PK戦を制し、今季2つ目のタイトル獲得!チェルシーはまたしても…【FAカップ】

2022年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーグカップ決勝に続き、スコアレスでPK戦に突入

トロフィーを高々と掲げるキャプテンのヘンダーソンを中心に、喜びを爆発させるリバプールの選手たち。(C)Getty Images

 現地時間5月14日に開催されたFAカップ決勝で、南野拓実の所属するリバプールと、チェルシーが聖地ウェンブリーで激突。ノッティンガム・フォレストとの同大会準々決勝以来、およそ2か月間公式戦出場のない南野は、3試合連続でベンチ外となった。

 注目の大一番で、立ち上がりから押し込んだのは、前人未到の4冠を目指すリバプールだ。9分にアレクサンダー=アーノルドの絶妙なパスから抜け出したディアスが、ペナルティエリア内から右足でフィニッシュするも、相手守護神メンディの好守に阻まれる。

 2月のリーグカップ決勝でリバプールに敗れた雪辱を期すチェルシーは、時間の経過とともに押し返し、28分に決定機が到来。プリシッチのパスからマルコス・アロンソが抜け出し、GKアリソンと1対1となるが、モノにできない。

 33分にはリバプールに予期せぬアクシデントが発生。エースのサラーが足を気にして突然座り込み、そのままジョッタとの途中交代を余儀なくされた。

 そのジョッタは45分、タイミングよくニアに走り込み、ロバートソンのクロスに右足で合わせるも、枠を捉えられない。
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 スコアレスで折り返すと、48分にチェルシーがゴール前の右サイドでFKを獲得。M・アロンソは左足で直接狙うが、クロスバーを直撃する。

 膠着状態が続くなか、66分にチェルシーが動く。コバチッチに代えて、同じく負傷明けのカンテを送り込む。対してリバプールは74分にケイタを下げ、百戦錬磨の36歳ミルナーを投入する。

 84分には、そのミルナーが絶妙なクロスを供給し、ファーで待ち構えたロバートソンが左足でダイレクトシュート。しかし、惜しくも左ポストを叩く。

 90分で両チームに得点は生まれず、延長戦にもつれ込むが、この30分間でもスコアは動かない。試合はリーグカップ決勝と同様に、スコアレスのままPK戦に突入する。

 先攻のチェルシーは2人目のアスピリクエタ、後攻のリバプールは5人目のマネがそれぞれ失敗。前者が7人目のマウントがアリソンにセーブされたのに対し、後者はツィミカスがきっちりと成功させ、勝負が決した。

 リバプールが16年ぶり8度目のFAカップ制覇を果たし、リーグカップに続き、今シーズン2つ目のタイトルを獲得。4冠達成へ、厳しい状況に追い込まれているプレミアリーグの残り2試合とチャンピオンズ・リーグ決勝に挑む。一方、チェルシーはまたしてもPK戦で涙をのんだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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