日本代表の森保一監督の発言が、中国でも反響を呼んでいるようだ。

　５月10日、中国のポータルサイト『捜狐』は「日本代表監督がブンデスリーガの選手がアジア最終予選のメンバーに入らなかった理由を語る」と題した記事を掲載。森保監督が、フランクフルトに所属する鎌田大地の招集外について言及したことを報じた。

　記事は、今年に入って鎌田が日本代表を招集していないことについて、「森保監督は、最終予選以前は鎌田が日本代表の攻撃の中心だったが、最終予選に入り、次第に試合の激しさが増し、攻撃で強みを発揮できなくなったと語った」と報道。「ブンデスリーガでプレーする選手が最終予選で起用されなくなったことを知って、（中国の）多くのファンが驚いた」と報じた。

　そして、鎌田について、「シーズン序盤は安定していなかったが、パフォーマンスはどんどん良くなり、出場機会も大幅に増えた。ファイナルに進んだヨーロッパリーグ（EL）準決勝でもゴールを決めた」と紹介している。

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『捜狐』は「そんな鎌田でも、３月のオーストラリア戦とベトナム戦に招集されなかった。これは代表チームに多くの海外組がいるからこその選択である」と強調し、中国代表と比較して現状を嘆いている。

「中国は日本と違い、（欧州主要リーグでプレーする選手が）ウー・レイひとりしかいないため、クラブでの立場にかかわらず招集される。日本代表であれば、ウー・レイの立場では招集されない」

　記事は「欧州カップに出場できる選手がいないという事実は、代表チームのレベルがあまり向上しないことを証明している。これは将来的にもそうだろう」と締めくくっている。

　ELのファイナリストであるフランクフルトで主力を張る鎌田であっても、招集されない日本代表に層の厚さは、驚きを与えたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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