退席となったウェストハム指揮官、ボールボーイに対する“ボレーキック”を謝罪も…審判と敵ベンチに苦言「がっかりした」

2022年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「クレイジーな瞬間だった」

苛立ちを隠せなかったモイーズ。(C)Getty Images

 現地時間5月5日に行なわれたヨーロッパリーグの準決勝第2レグで、ウェストハムは0-1でフランクフルトに敗北。第1レグを1-2で落としていたため、アグリゲートスコア1-3で敗退が決まった。

 この試合で、ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督は、79分に退場処分となっている。77分にボールがタッチラインを割った際、ボールボーイがモイーズに投げ返した新しいボールを、なんと左足ボレーで蹴り返したのだ。シュートは背を向けたボールボーイに当たりはしなかったものの、背中から頭部をかすめるような軌道を描き、スタンドに吸い込まれた。該当のボールボーイも、その気配に驚いたように振り返った姿も確認されている。
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 劣勢の展開に対する八つ当たりのような行為に対し、フランクフルトのスタッフやイェンス・ベッテル・ハウゲが詰め寄るなか、主審は迷わずレッドカードを提示。モイーズは、19分にハウゲの決定機を阻止してレッドカードとなったアーロン・クレスウェルに続き、退席処分となった。
 
 そして、試合後の会見で指揮官はこの件について触れ、「ボールを蹴った行為については謝罪する」とコメントしている。英公共放送『BBC』や英メディア『SPORTBible』など複数のメディアが報じた。

「彼はボールをもっと長く投げることもできたのに、とても短い距離でボールを渡した。それが私にとっては上手くボレーが打てるものになってしまった。ボールは彼に当たらずに通過したと思っているが、申し訳なく思っているし、謝罪もしたんだ」

 そしてクレスウェルが退場処分になったことなども含めて、レフェリー陣と、フランクフルトのベンチに対しても苦言を呈した。

「今夜の審判は(我々にとって)良くなかったと思う。選手たちはうまく決断を委ねていたが、がっかりした。そして、フランクフルトのベンチにはもっとがっかりしたよ。あんなリアクションはないだろう。たぶん、ここではそれが必要なんだと思う。私たちはクイーンズベリーのルールでプレーしている。そして、その結果が自分たちに返ってきた」

 とはいえ、ボールボーイに対してボールを蹴るのは、褒められたものではない。英紙『Daily Mail』は「フランクフルトのファンが試合終了後にピッチになだれ込んだのと同じくらい、ウェストハムにおいて素晴らしくクレイジーな瞬間だった」と痛烈に皮肉っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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