【CLプレーオフ】2トップの活躍で先勝したスポルティング 招集外の田中順也は厳しい立場に

2015年08月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

3試合連続招集外の田中。このまま出番が与えられない可能性も。

グティエレス(左)のゴールなどでCSKAに先勝し、CL本選出場に王手をかけたスポルティング。これで公式戦3連勝とチームは好調だが、その3試合はいずれも招集外の田中は厳しい立場に立たされている。 (C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)の本選出場を懸けたプレーオフ(第1レグ)が8月18日に行なわれ、スポルティングがホームでCSKAモスクワに2-1で勝利を収めた。
 
 これで、宿敵ベンフィカとのポルトガル・スーパーカップ(1-0)、トンデラとのリーグ開幕戦(2-1)に続き、公式戦3連勝。リーグ2連覇中のベンフィカから引き抜いたジョルジ・ジェズス新監督の下、好スタートを切っている。
 
 この試合で勝利の立役者となったのが、2トップだ。新加入のコロンビア代表テオフィロ・グティエレスは、開始12分に先制点。アルジェリア代表のイスラム・スリマニは、82分に左足で決勝ゴールを決めた。指揮官がファーストチョイスとして選んだコンビは、連係も上々だった。
 
 ライバルたちが活躍する一方、3試合連続で招集外となった田中順也の立場はますます厳しくなった。現在の位置付けは、この試合でベンチ入りしたコロンビア代表フレディ・モンテーロに次ぐFWの4番手。3人のうち誰かが出場停止や故障で欠けない限り、ベンチ入りすらままならない。
 
 背番号が19から一桁の8に変わったのは、「期待の表われ」ではなかったようだ。
 
 新監督は、SBのミゲウ・ロペス、ウイングのディエゴ・カペルを就任早々に構想外とするなど、選手起用に好みをはっきりと出すタイプ。今夏にラツィオから獲得した元フランス代表のCBミカエル・シアニは、わずか1か月でエスパニョールへ放出してしまった。田中についても、このまま出番が与えられない可能性は少なくない。
 
 昨シーズンはスーパーサブとして公式戦28試合で7得点を記録した日本代表には、ポルトガル国内やドイツのクラブが興味を示している。
 
 残留か、退団か――。
 
 好調なチームの裏で、田中の決断が注目される。
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